今日のシャチホコ(6).スズキシャチホコ.ハイイロシャチホコ.
人気のある虫に人気があるというのは,なるほど正当なことであると痛感.暗い画像が続きます.虫オタのニッチ街道を邁進する当ブログは今日も地味です.
薄い灰色地に黒っぽい筋の入った奴を2種.
まずスズキシャチホコ.前翅長19mm.
2007年6月4日.保育社『蛾類図鑑下』では,
頭,胸部背面及び腹部末端は白色と黒褐色の毛を混ずる. (p.39)
そうなのだろうけど,あまり使えない.そもそもケンモンガに雰囲気が似ている.いきなり見せられたら,まずケンモンから絵合わせを始めると思う.
シャチホコの匂いが薄い.ケンモンで袋小路に入って,その後にヒトリガ容疑をかけてから,やっとシャチホコにたどり着いた次第.
学名は Pheosiopsis cinerea .属名が「灰色+姿をした」,小種名が「灰色の」.スペルは違うものの,直訳すれば「ハイイロハイイロガ」である.あえて言えば,前者の灰色は色が濃い目のようだから「ウスグロハイイロガ」?
本家のハイイロシャチホコはこちら.
前翅長21mm.2007年6月18日.正しいシャチホコのスタイルである.再び保育社『蛾類大図鑑』.
頭及び胸部は灰白色の毛につつまれ,わずかに暗褐色の毛をまじえる. (p.54)
画像では頭・胸背はしっかり黒い.
真上からだと,こんな具合によく分からなくなってしまうのも正しいシャチホコのあり方である.というわけでハイイロシャチホコが2−0で勝ち.
学名は Microphalera grisea .属名「小さい+胸飾り」,小種名「灰白色の」.ハイイロ尽くし.
明日のことはまだ考えていません.シャチホコ飽きたなあ.でも続くだろうと思われます.