続ハマキガ(3).ニセコシワヒメハマキ.
やっぱりこの時期は毎年ダメ.わたしは昼間の人間なのである.年度終わりののどす黒い蓄積疲労と日照時間の短さとが絶妙のハーモニーを形成するらしい.
結局また愚痴を書いているなあ.更新がとぎれがちなことの言い訳なんだけども.
昨日からインシュリン注射を始めた.効果はあるらしい.朝食2時間後の血糖値がおそらく1年振りに200を切った.もっと強い薬でもっと楽になれたらいいのに.結果として寿命を縮めてもQOL的にはオーライなのではないだろうか.
ペン型注射器による注射は全然痛くない.人間の体に針というものはあんなに簡単に刺さってしまうものなのだ.あと2回,病院で練習して後は自分で打ち放題である.
注射が腕にするものなら「シャブ中ごっこ」ができて面白いのだが,腹のだぶだぶに打つので見栄えがすこぶるよくない.残念である.
というわけでハマキ.
06年6月17日.ニセコシワヒメハマキだと思う.
この蛾は,北隆館『昆虫大図鑑』にも保育社『蛾類図鑑』にも記載されていない.講談社『蛾類大図鑑』でも3行ちょっと.
開張13−16mm.日本固有種で,北海道,本州,四国,九州,対馬で分布が確認されている.関東地方で成虫は4月下旬から6月上旬に出現し,平地や浅い山地でよく灯火に飛来する.(… 以下,分類上の話題が1行半) (p.137)
つまらないけど,もう1枚.
光の当たり具合で感じが違ってしまったが,同一個体.
学名は Neoanathamna nipponica .属名は「neo+anathamna」で,「anathamna」というヒメハマキの属があるので,それの「neo新しい」なのだろう.じゃあ,anathamnaは何のことかといえば「茂みの上」の意である.
これまたつまらないことに,anathamna属は日本にいないようだし,画像もさっぱり見つからない.こちらの気持ちが沈み気味なので,蛾調べも大抵裏目にでる.
小種名は「日本の」.図鑑にあるように固有種だから,この名付けは大いばりである.