「カラス達の生活展」潜入.
(2月10日記)
というわけで休日の土曜日.前回の記事にあったように,札幌カラス研究会「カラス達の生活・ビジュアル展」見学へ出札.
内地では雪が降っているらしいが,苫小牧の朝は快晴.しかも,冷え込んでいない.この土地の気候はおそらく北海道で一番なまぬるい.
コートなんていらないや.札幌では外移動を可能な限りしないつもり.ちょうど「雪祭り」に重なっている.何が嫌いって人混みは嫌.
9時の苫小牧駅前発の都市間バスに間に合った.広げた新聞の1面下の本の広告.
「キルケゴール」を本気で目指すなら !!
Σ(゚д゚)オイオイ.
あ,間違えた.「キャリアゴール」だ.どちらにしても,さっぱりあれだなあ.
札幌には11時少し前に着.駅の真ん前のビルである.入ってみると旅行代理店.ポスターも掲示もないので,「カラス」会場がどこなのか分からない.4Fに「北海道環境サポートセンター」なるものがあるようなので,きっとそこだろうと見当をつける.
サポートセンターは,どうやら啓蒙施設らしい.なんだか中はごたごたしている.展示室の場所を,カウンターに座ってPCに向かっている年配の男性に聞くと,ずっと奥だと言う.
ああ,ここだ.
入り口はちょっとあやしい雰囲気.感受性の強い子供だったら泣き出すかもしれない.鹿の絵も少し怖い.
勇気を出して潜入.
中は一面のパネルとカラス写真.ブログ「カラス」で記憶に残っているものも.
左隅に見えている黒いのは,カラスの重さにあわせて砂(間違い.水)を詰めたペットボトル.思ったよりも重い.鳥って「ふかふか・すかすか」なものだと考えていたが,そうでもないらしい.
中央下は,カラスの巣.下にあるのが不思議だが,卵の模型を見せる意図である.
奥の方は上映スペース.虫以外のものの撮り方は分からないので,変な写真.
左側の後ろ姿は入場者のガイドをしているブトボソさん.
「はじめまして,苫小牧のyyzです」と声をかけ,ブトボソさんからいろいろとカラスのレクチャーをいただく.( )内は勝手な感想.
- 札幌でも豊平川沿いにカモメが来ていて,カラスと一緒にいる.喧嘩はしていないようだ.(カモメは海辺という戻る場所があるからなあ)
- 植物性のものを主に摂食していて,ゴミステの食事はおやつ程度.(ということは,カラスに荒らされないようなゴミ出しをしても,カラスの生存そのものに対する影響は大きくないということだろう.もちろん人家界隈への出没は減るはず.近郊に引っ込んでもっぱら木の実やスズメを食べて暮らすのだろう)
- 急降下する時,人間の頭を踏み台にすることがある.繁殖期以外の「カラスに襲われた!」はそういうケースではないか.(面白そう.一度やられてみたいが,当方は頭頂部に禿が進んでいるので危険である)
- 消化できないものをペリットとして吐き出す.ゴミ荒らしで飲み飲んだと思われる紙が混じっていることも.多くは種子の類.(展示物を見ると,錦大沼でよく見かけるものと同じ.あそこには他に大きめの鳥はいないので,あれはカラスのものだったのだな)
- カラス駆除の要求通報に多大なエネルギーを費やす人々が時々いること.この展示会に対しても非難の声があったらしい.(いるものは仕方ないじゃん.カラスだって虫だっていないとつまらない.街の公園なんて草の刈り過ぎ薬の撒き過ぎでカイガラムシしかいなかったりする)
- 日本ではカラスのぬいぐるみはほとんど作られていない.(虫のぬいぐるみも)
- 札幌カラス研究会は現在会員が十数名であること.(実はもっと少ないかと思っていた)
箱を置いてカンパを募ったり,あやしげな「カラスシール*1」やカラスのぬいぐるみとのツーショット記念ポラ写真を売りつけたり,「カラスTシャツ」の注文を暴利で受け付けたりは,していなかった.真面目な雰囲気.でも,行ったからには,何か記念品が欲しかったかと.
ただ,協力機関や借りた会場の関係でそうもいかなかったのかもしれない.
などなど,有益な小一時間をすごして撤退.ブトボソさんとカラス研のみなさん,どうもありがとうございました.
勝手なことを書いてごめんなさい.m( _ _ )m
※追記! ブトボソさんによる正しい「カラス展」の説明は『カラス達の生活〜ビジュアル展〜』をご覧ください.
会場を後にして,駅地下街で急いで食事.13時のバスに間に合った.家に着いたのが15:45ジャスト.たちまち飲んでしまう.
ついでだからもう1枚.協力機関のシールが貼ってある椅子.正式名称は「財団法人北海道環境財団」.
やっぱり近寄らないと撮った気がしない….
*1:様々な使用例がたちまち10以上は思いつくのだが,詳しく書くわけにはいかない.とりあえず札幌のすべての女子学生は自らのケータイにカラスシールを貼るべきであると思う.