スギタニキリガ.ホシオビキリガ.ミヤマオビキリガ.オカモトトゲエダシャク.
職場の前のサクラの芽はまだこんな調子.花がくるにはもう1か月の時間が必要だろう.
今日は糖蜜の日.18:30過ぎ出撃.昨日よりも寒いように思うが気のせいかもしれない.薄曇り.舟の姿の月が雲越しに赤い.
錦大沼公園.蛾はもう来ている.
- ホシオビキリガとミヤマオビキリガ.合わせて7頭.試しに息を吹きかけるとポロポロ落ちる.毒息のようで面白い.
- スギタニキリガ,キバラモクメキリガ,イチゴキリガの一回り大きいグループはそれぞれ1頭ずつ.
スプレーをしてしばし待つ.夜の暗さが深くなる.
スギタニキリガがライトを嫌って飛び立った.この種はよく飛ぶ.電気カンテラのケースにとまる.
顔が黒く,毛並みも猛々しい.山人のイメージ@偏見.山賊だったりすると一層よろしい.
イチゴキリ,キバラモクメキリも移動せずに残留していたが,画像は割愛.
ホシオビキリガは今夜も「ホクロ」「シロカビ」「キャタピラ跡」の3型が揃う.どれかが優位という感じではない.遺伝的にはどうなのだろう.
これは「ホクロ」.ボロけ気味のが目立つ中で,きれいな個体.でも暗いのでピンぼけ.
おそらくミヤマオビキリガ.蛾LOVEさんに教えてもらった蛾(詳しくは「似た蛾の比較図鑑」の「ミヤマオビキリガとテンスジキリガ」参照).蛾LOVEさんは蛾業界を代表する,kiriga-philusである.
サイズはホシオビキリとほぼ同じくらい.
獣の声がして振り返ると猫らしい影が樹をかけ上った.
わたしはもともとが犬猫の類が好きではないし,とりわけ猫は街灯下の落ち蛾を夜の内に捕食するので積極的に嫌いである(鳥は明るくなるまで来ないので,逃げられる蛾は逃げられる).
フラッシュを浴びせて追い払う.今度出会ったら惨(以下5文字欠損)
ホソバキリガは来ていなかった.ピークが過ぎた?
糖蜜はこれで撤収.後は連中が気兼ねなく蜜を吸えばいい.
アルテンへ移動.看板,駐車場は×.覚生川通りの路灯の根元に落ち蛾反応あり.
おやおや,オカモトトゲエダシャクである.特徴的な翅のたたみがゆるんでいるが,「落ちもの」だからねえ.仕方ないところ.彼の方でも不本意ではあるだろう.
昨年は出会えなかったので2年振り.前翅長は17mmで,記憶の中のものより小さく見えた.
オカモトトゲエダシャクは早春にのみ姿を現す蛾.「スプリング・エフェメラル」*1の一種と考えてくれていいように(個人的には)思う.
でも完全にへたれている.エフェメラルだから大目に見てやって欲しい.
ほら,どんどん「春の妖精」に見えて…… 来ないなあ.
帰途,車道をクリーム色の,尾の長い足の短い動物が横断.イタチとかミンクとかの類と見た.こいつも夜に蛾を捕食しそうだ.敵ばかり増えて困る.