19日の続き.
<19日の続き>
今日はいわゆる前泊.ご当地入りだけで仕事本番は明日からである.
天気予報は明日は大雨だと言っている.もちろんそういう時に限って外仕事である.もちろん雨天強行である.
ホテルの窓から見える光景は陰鬱でしかない.
大きな工場に隣接した,さびれた旧商店街.工員たちは異なる地区へ移動して久しいらしい.「社宅通り」という名称が残っていたり,「銀座街」なる古ぼけたアーチがかかっていたりする.
古い作りの街.あちこちに路地が口を開いている.狭い区画の角地にいきなり小さな郵便局が姿を現す.自動車の普及以前に形成された街なので,駐車場を見かけないし,細い道路の交差点に信号がない.
小さな商店たちの多くはシャッターが降りている.開いている店でも,ガラスの向こうには商品があるのかないのかよく分からなかったりする.営業しているのか,単に住居でしかないのか.
通りを抜けると線路.線路を越えると工場.いつも煙が上がっている.
仏壇屋はあるが,フランチャイズの居酒屋みたいなものはこの地区に入り込んでいない.それでも小さなコンビニが2店舗.