ハネナガブドウスズメ.キンイロキリガ.クロシタアオイラガ.アジアホソバスズメ.ミミモンエダシャク.リンゴケンモン.ハガタアオヨトウ.オオハエトリ.エゾアカガネオサムシ.シロケンモン.

 昼から出勤.もちろんサービスであるが,もともとが休日に仕事が組み込まれていてこの職場は成立している.
 19時に解放される.まだ明るい.今日も潮の匂いがする.この匂いは建物の中にも入り込んで,海水浴場の「海の家」のようだ.こんなに潮風が続くのは,苫小牧に来て初めて.でも空気がいつもより軽く,雨が降る感じではない.単なる「海からの風」.


 20時半出撃.気温は13℃もある.


 <錦大沼公園駐車場>
 カメラの異常はいつの間にか直っていた.
 しかも,今回のゴタゴタであちこちいじり回した時に,フラッシュリングに照明機能のあることが発覚した.これでもう接写時に,電気カンテラを出してきたり助手を切望したりする必要がなくなった.怪我の功名とはこういうことだろうか.

 というわけで,これは照明してピントを合わせたもの.
ハネナガブドウスズメ
 シーズン初のハネナガブドウスズメ.39mm.まだ小さめ.

 キンイロキリガ.18mm.春のキリガの一員だが,苫小牧で見られるのはほとんど初夏に近い頃.
キンイロキリガ
 正面からの画像も撮ったが,この蛾は翅の模様が売り物である.

 ・サザナミスズメ(23mm).アオスジアオリンガ?(17mm).ヒメカレハ(19mm).
 ・トビマダラシャチホコ.これもシーズン初.走り回っていて測れず.


 <アルテン馬場駐車場>
 ・オオバコヤガ(逃走).

 この蛾も夏の先触れ.
クロシタアオイラガ
 クロシタアオイラガ.11mm.薄緑色の可愛らしい蛾.とはいえ幼虫は立派な毒虫で,ドクガほど厄介ではないものの,触るととにかく痛いらしい.わたしと言えば,灯火に来ないものはとんと分からないので,幼虫はまだ未見である.

 アジアホソバスズメ.前翅長は52mmもある.
アジアホソバスズメ
 スズメガは厚みがあって,横からの画像の見栄えがする.禅画に出てくる僧侶のような面構え.

 ミミモンエダシャク.まともな画像はfotolife参照
ミミモンエダシャク
 19mm.ネット上に情報が少ないのは寒地系の蛾であるからしい.

 ・キンオビナミシャク(逃走).
 ・ヤミイロカニグモ? 真っ黒に写ってしまった.

 24mm.このくらいのサイズのケンモンヤガは,「リンゴ」か「オオ」.
リンゴケンモン
 腎状紋などの感じからリンゴケンモンだろう.

 どうやら死んでいるようだ.轢かれたのではなく,はねられたものだろう.
アカハラゴマダラヒトリ
 アカハラゴマダラヒトリ


 <温泉看板>

 知ってはいるのだが,それでも見る度に驚かされる.
ハガタアオヨトウ
 ハガタアオヨトウ.21mm.あまり話題にはのぼってこない.こういう蛾こそ,わたしがHPで取り上げないといけないのだろうな.

 いつものオオハエトリが今年も現れた.
オオハエトリ
 毎年のようにこの看板でこのハエトリを見かける.1頭のクモが何年も生き続けはしないだろうから,代替わりをしているに違いない.
 昆虫が集まってくるここはクモにとって絶好の住みかである.この日もすぐに小さなハチを捕らえていた.

 ・看板の裏にオオバコヤガ(20mm).


 <覚生川通り> 足を伸ばすのは久しぶり.
 ・ユミモンエダシャク(18mm).ヤマメイガの類(×).
 ・フトフタオビエダシャク,いきなり逃亡.


 <温泉駐車場>
 ・マダラコバネナミシャク(×).カバナミシャクの類(10mm).
 ・セブトエダシャク(21mm)
 ・クロミミキリガ?(15mm).もう擦れていて何が何やら.

 シーズン初オサムシエゾアカガネオサムシだと思う.
エゾアカガネオサムシ
 23mmほど.場所が危険なのでノギスで追い立てて移動させる.手乗りにする気はなし.

 ・ヒラタシデムシ.撮っただけ.

 シロケンモン.20mm.これも危ない場所.手に乗せて移動.縁石に降ろしたところで記念撮影.
シロケンモン
 この後すぐに飛び立った.


 帰宅すると,「虫@ふたば」の某スレが炎上中.園芸専門の人が,コガネムシの踏みつぶし画像を貼ったもの.

夜になるとコガネムシが庭木や草花を食害しにきます。
葉をベッド代わりに結構な体位で見せ付けてくれましたのでお礼にそのまま踏んでやりました。
死んでも一緒・・・です。

 悪趣味だなあ.わたしだって「死骸」を撮っているが,意味合いは全く違っているつもりである.