エゾヨツメ.キムジシロナミシャク? チビヒメナミシャク.キヒメナミシャク.

 バッテリー充電完了.フラッシュの電池も交換した.
 昨夜よりは少しだけ元気.


 出がけに,自宅の壁にカバナミシャクの類(8mm).翅の細長くない種類.

大沼公園駐車場.

 赤茶色の蛾が足元から飛び立つ.ベニスズメ? また逃げられるのかと思ったが,すぐに落下した.舗石の上を走り回る.
 エゾヨツメだ.内地では3月頃から掲示板をにぎわす春の蛾だが,苫小牧では初夏の蛾.
 春から夏にかけて,イボタガとエゾヨツメは別格である.これらに出会わないとシーズンにぽっかり穴があいたような気がする.イボタガは見ただけで撮り損なっている.ぜひともこのエゾヨツメは撮っておきたい.
 こちらの思惑には頓着せずに,エゾヨツメは高速で走り回っている.あまりバタバタすると翅が擦れるので,こちらは気が気でない.でも待つしかない.運が良ければ疲れて止まるだろう.
 5分ほどだろうか.ついに止まった.

 忘れていた.エゾヨツメは翅を立ててとまる蛾である.仕方ないので正面から.

 どんなに待っても翅は開きっこない.息を吹きかけて無理に開かせた.

 いったん開いてもすぐに閉じてしまう.こんなところが限界である.
 翅表の撮りを諦めて計測.前翅長は35mmだった.

 ・ホソバシャチホコ*2頭.
 ・どうもあやしい小型のエダシャク(17mm).HP掲示板へ.( ̄ー ̄)/~~.
 ・キドクガ(24mm).アップを撮れたが割愛.

馬場駐車場.

 ・ヒメキホソバ(14mm).
 ・シロモンヤガ(17mm).シロケンモン(22mm).
 ・シダエダシャク(16mm).ハンノトビスジエダシャク(13mm).
 ・アオナミシャク(14mm),アップ撮り.
 この夜はどの蛾も上手く撮れたのだが,どれもこれも割愛.雨の日に回す.

温泉看板.

 ちょっと見て大物がいないので,小さい蛾を狙ってみる.


 前翅長9mm.目には真っ白に見える蛾でもファインダーを通すとわずかに線が入っている.白トビを防いで線を強調するために暗めに撮っている.

 こちらはゴマフ模様.これも9mm.

 カメラのモニターを見てめまいを覚えた.1頭目と同じ種だと思っていたのだが,全然違っている.恐るべし.11mm.

 これは今度こそ1頭目と同じようだ.


 さて例によってヒメシャクだと考えて帰宅後調べるとどうもおかしい.6月22日にまとめた「白い蛾」たちが結局エダシャクだったように,今回はナミシャクらしい.


 1頭目は前翅の横脈点を挟む線が後縁方面で連結している.「みんな蛾」でも『大図鑑』でもそういう模様の蛾は見つからないのだが,「Web東奥/とうおう写真館・あおもり昆虫記」の「キムジシロナミシャク」とは一致する.というわけで,とりあえずキムジシロナミシャクとする.


 2頭目は初見ではない.これはチビヒメナミシャク


 3頭目は調べがついた.キヒメナミシャク.それにしても眼視ではこんな模様はなかなか見えてこない.


 4頭目は1頭目と同じキムジシロナミシャクの少し擦れたものだろう.温泉駐車場にもう1頭.

 あとはどんどん割愛.
 ・キンオビナミシャク(18mm)のアップ.
 ・オオバトガリバ(×)の上手く撮れたアップ.
 ・トビマダラシャチホコ(25mm).

温泉駐車場.

 これもどんどんどんと割愛.
 ・不明アツバ(17mm).HP掲示板へ.( ̄ー ̄)/~~.
 ・おそらくオオホソバケンモン(22mm).フタホシコヤガ(×).
 ・トビマダラシャチホコ(×).2化なのか?
 ・ヒトテントガリバ(19mm).
 ・擦れのないルリモンエダシャク(17mm).

大沼公園駐車場.再訪.

 ・エゾヨツメは翅を立てたまま同じ場所.
 ・シロケンモン(×).これも2化?
 ・ベニスジヒメシャク(×).アップを撮ったが割愛.

今夜の死骸.


おそらくウチスズメの後翅.アリが搬送中.