エゾスズメ.オオモクメシャチホコ.ナシケンモン.モンシロツマキリエダシャク.ハネナガブドウスズメ.ヒメキホソバ.アカモンドクガ.

 休日の日中は出勤と前夜の蛾の同定で手一杯.
 天候は何となく降り出しそう.雨がくれば虫撮りに行かないですむなあ,楽だなあ.そうこうして20時半.曇ややガス.体に鞭打って出撃.


 油断していたのでバッテリーが残り少ない.27%とか表示されている.沢山撮らなければすむ話だ.

大沼公園駐車場

 大きい茶色い蛾が落ちてバタバタしている.猫がいれば,このような蛾は真っ先に捕食される.

 シーズン初のエゾスズメ.前翅長55mm.
 だいぶん痛んでいるが,老兵のような趣き.スズメガは面構えがいい.

 蛾の落ちる音に振り返る.トイレのドアの所.息を飲む.これは何としても撮りたい.

 上手く静止してくれた.初見のオオモクメシャチホコ.37mm.
 トイレ前の舗石に見事に保護色していて,コントラストのない見づらい画像.
 本来はどういう適応による模様なのか不明.もっとも,この程度のサイズならばどんな模様であっても目立つことには変わりなかろう.趣味的な模様かもしれない.
 横から.

 シロクロモフモフで何だか収拾がつかない.
 もうこの蛾だけで充分.あとはどうでもいい気分.

 おや,また甲虫.

 25mm.怒っているように見えるが,これがデフォルトらしい.

 ・アジアホソバスズメ(50mm).
 ・ウスクモエダシャク(20mm).
 ・検討を要するような気がする不明エダシャク*2頭(21mm・16mm).もちろん2頭は別種である.

アルテン馬場駐車場.

 停めた車の前に甲虫が裏返ってもがいている.今のうちに計測.

 この虫の大きさはどう測ったものか.大顎の先まで入れると46mm,ゾウムシ式に測れば32mmである.
 この後ノギスにつかまらせて樹へ移動.

 ・クワゴモドキシャチホコ(高所).
 ・リンゴツノエダシャク(29mm).フタホシシロエダシャク(14mm).
 ・キドクガ(16mm).

温泉看板.

 今日は概して蛾影が薄い.風があるからだろうか.

 ケンモンヤガはどうやらナシケンモンの時期に入ってきた.

 前翅長20mm.この蛾は秋にも多く出てくるのであまりありがたみがない.眼状紋も小さくくっきりして悪相である.

 看板の裏のケーブル.

 モンシロツマキリエダシャク.ここらはもう測るのがおっくう.先ほどのシャチホコガに満足して,もはや残務整理気分.家に帰りたい.
 この蛾は初見の時に逃げられまくった記憶がトラウマになっていて,見ると暗い気持ちになる.

 ・コマバシロコブガ(×).
 ・キマエクロホソバ(20mm).ポジション悪し.

温泉駐車場.

 これも痛みの進んだスズメガ

 色が赤っぽいので初物かと思ったが,ハネナガブドウスズメである.
 よれよれ.これは移動させる.

 せっかくだから貼っておこう.

 ヒメキホソバ.思ったよりも大きくて16mm.コケ喰いである.あんなに沢山ある資源を利用しない手はない.

 ・ここでもキマエクロホソバ(19mm).
 ・エゾシモフリスズメの裏返ったところ.
 ・ギンモントガリバ撮らず,オオシロエダシャク撮れず.

コンビニ.

 初見に見えたので撮り.ガラスの向こうはATMである.

 指計測で15mm強.
 これはヒメシロモンドクガの♂に見えるのだけどどうだろうか? そうだとするとHP記事に追加しなければいけないのだが.
 ※がいすとさんからコメント! アカモンドクガであるとのこと.「みんな蛾」で見落としていた.講談社『大図鑑』を確認してみると,こっちなら簡単に見つかっていたはず.やっぱり図鑑が基本なんだなあ.

 バッテリー残量は11%だった.


 しんどいな,嫌だな,行きたくないなと感じながらも,いざ出撃すると思わぬ収穫があったりする.こうやって深く深く泥沼にはまっていくのである.