アカハラゴマダラヒトリ.シロモンアツバ.シロモンキエダシャク.オオバトガリバ.ホソバナミシャク.オオシロエダシャク.センモンヤガ.キスジハイイロナミシャク.シロミミハイイロヨトウ.クルマコヤガの類.
20時30分出撃.気温は15℃で快適である.これでじけじけしていなければ最高なのだが,もちろんガスが出ている.
錦大沼公園駐車場
まず猫を追い払う.殺意が湧き上がるが自分の手は汚したくない.
死んでいるのか,それとも単に失神しているだけか不明.
驚くと落下するのはキリガの類も同じだが,そちらはすぐに起き上がって歩き出す.対してゴマダラヒトリは本気で心神喪失が続くようだ.100数えるまで我慢する,とかそういう問題ではなさそう.
・ギンモントガリバ.フタホシシロエダシャク(14mm).マエモンリンガ(16mm).
思うほどの収穫がないのは猫のせいに違いない.
アルテン温泉看板
蛾たちが三々五々集合中.どれから撮ろうか迷う.
シラホシコヤガかと思ったら顔が違う.クチバシが突き出していてアツバ顔だ.
シロモンアツバ.14mm.これは正規のアツバ亜科である.
ところが,個性が強いから同定ができるかと言えば違うのであって,「アトキスジクルマコヤガ」か「アトテンクルマコヤガ」か判別できない.かつては同一種とされていたそうだから難しくて当然.講談社『大図鑑』によれば,後翅の横脈紋で区別できるとあるが,ネットや図鑑で画像を見てもどう違うのか理解できない.
「クルマコヤガsp.」で整理しておく.
同定に時間のかかった地味シャクガ.中横線が太くて,外横線が点列+白線で,外縁の真ん中に白紋があって…,後翅の線がうやむやで….
どうやらシロモンキエダシャク.前翅長17mm.
英国のサイト「UK Moths」には近縁種の「Paradarisa extersaria」が取り上げられている.英名は「Brindled White-spot」.「ぶちのある白点」.
初夏のトガリバ.後回しになりがちな蛾.
ホソバナミシャク.
・ナシケンモン(19mm).シロフコヤガ(12mm).
その他はあっという間に逃走.
馬場駐車場.
・ミスジコナフエダシャクかと思って撮ると,どうもヒメシャクのScopula属っぽい蛾(15mm).センモンヤガかヨトウガだろうと思って撮ると,どうも違う蛾(18mm).ハンノトビスジエダシャクとは違う気配のする蛾(11mm).3種まとめてHP掲示板へ隔離.(・∀・)/~~.
・14mmのやたら小さいシロモンヤガ.ゴマケンモン(18mm).
・ギンモントガリバ(21mm).
・シロオビヒメエダシャク(14mm).
・ウスヅマシャチホコ(高所).
温泉駐車場
テントには蛾影なし.
駐車場にはウスバミスジエダシャク中心にぼろぼろと蛾が落ちている.
学名は Metabraxas clerica clerica .属名は「Abraxas属の後にくるもの」.メタフィジックのメタである.アブラクサス属はこの蛾と同じような白黒模様のエダシャク.Abraxas自体はグノーシス派(この思想はめちゃくちゃ面白い)における神格の一つである.
種小名・亜種名は「聖職者の」.なるほど感じの出た良い命名である.
センモンヤガ.計測もれ.
化粧が濃いぞ.
勘が働いて,試しに撮ってみると初見.同定は無理かと思っていたが,他の蛾を調べている途中に偶然行き当たった.
キスジハイイロナミシャク.13mm.
・ハンノケンモン.バラシロエダシャク.どちらも測らず.
・ウスバミスジエダシャク,沢山.よく逃げる.
錦大沼公園駐車場.再訪.
1枚目画像のアカハラゴマダラヒトリが起き直っていた.生きていたものらしい.
シロミミハイイロヨトウ,だろう.15mm.環状紋,腎状紋がぽかーんと無邪気に大きい.
北海道をメインに北方系の蛾であるらしい.
・ここでもウスバミスジエダシャク多い.
・リンゴツノエダシャク(24mm)*2頭.フトフタオビエダシャク(22mm)まだいる.
・ウスジロアツバ(12mm).
・ホソバシャチホコ(22mm).
今夜の死骸.
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コンビニにキドクガ,アカハラゴマダラヒトリ,テンクロアツバ,分からないキイロヨトウ系の蛾.
蛾を撮り始めて4シーズン目.
なまじっか分かる蛾が多くなってきたので,めずらしく今夜のように初見蛾が集中するとしんどかったりする.