7月30日完結編.オオケンモン.ヨツボシホソバ.アヤトガリバ.オオフタオビキヨトウ.オナガミズアオ.オオナミガタアオシャク? ウスムラサキイラガ?

 今日も一日中霧雨.夕方頃には虫撮りに行く気力はすでに失われていた.


 というわけで〜.7月30日分の続き.

アルテン馬場駐車場.

 オオケンモン.前翅長30mm.すばらしく大きい,というほどではない.

 内横線が弱いので,のっぺりした印象を与える.
 学名は Acronicta major .属名は「日暮れに起き立つもの」(解釈については拙HP「シロケンモン」の項参照).
 種小名は「より大きい」.比較級である.さすがに最上級は気が引けたものと見える.
 この夜2頭.

 ヨツボシホソバ.♀.測定はサボった.

 学名は Lithosia quadra .平嶋義宏『生物学名辞典』では「シカクヒトリガ(仮称)(蛾).欧州産」(p.779)と記載されているが,ネットや手持ちの図鑑ではヨツボシホソバになっている.分類学上の細かいことは素人であるわたしには分からない.
 属名は「石」から.種小名は「正方形」である.翅を広げれば点は4つあるには違いない.命名者はリンネなので,うっかり文句をつけてはならない.

 アヤトガリバ.何度撮っても逃げようとする.わたしがもたもととピントを合わせてシャッターを切るタイミングと,彼が飛び立つそれとがシンクロしているとしか思えない.

 学名は Habrosyne pyritoides derasoides .
 属名は「豪華さ」.種小名は「火の中の」
 ※おかしい.「火打ち石のような」だろう.
 翅の模様からだろう.亜種名は調べきれなかった.

 オオフタオビキヨトウの正面から.27mm.

 やっぱり丸い.蛾は丸いのである.

 逃げられて測定できず.アオシャクは紛らわしいものが多いだけに,これは痛かった.

 おそらくオオナミガタアオシャク? 自信なし.

 オナガミズアオ.前翅長57mm.わたしの被写体としては大きすぎる.

 「オナガ」と「オオ」の判別については「みんな蛾」の該当項目を参照.
 触角を確認.

 きっとオナガで大丈夫だろう.

 ●ハガタアオヨトウ(×).美しい蛾なのだが,だんだん緑の褪せた個体が多くなってくる.しかも毎晩出てくるので感動は薄い.
 ○エゾシモフリスズメ,クルマスズメ.数頭づつ.

コンビニ.

 よく分からない.サイズは15mm弱.

 肩口に白い毛束が見えるのでイラガの類であるのは間違いないだろう.
 おそらく,ウスムラサキイラガだと思う.ひょっとすると「ムラサキイラガの擦れ」かもしれないのだが.

今夜の死骸.

 ウチスズメ.

 つついてみたが,死んでいた.