虫ブログとヘリキスジノメイガ勉強会.

 朝の虫ブログ巡回.虫好きの朝の祈りみたいなものかもしれない.
 「ふにょの巣穴」のふにょさん(@岩手)が「8/9虫」で,「虫愛ずる記録」でryoi4141さん(@神奈川)が「ヘリキスジノメイガ」で,ヘリキスジノメイガを取り上げていた.
 (どれもきれいに撮れた画像.ノメイガの多くが葉の裏に隠れたがるのに対して,この蛾は平気で葉表にとまる個体がいる.昼間専門の人にもオススメの蛾である)
 札幌カラス研究会代表の「カラス」のブトボソさん(@札幌)からも「カラスが喜んで食べている」のコメントをいただいた.


 「四季彩彩。」のpanaさん(@札幌)から投じられた石が波紋を広げている.ネットはこれが面白いし,オープンスペースであるネットの利点の一つはこういう即時性にあると思う.
 何かこういうきっかけがなければ,地味な蛾が注目を集めることは滅多にないだろう.虫の写真を撮っている人でも,茶色いノメイガはスルーするのが普通に違いない.ノメイガの同定はたいてい面倒なのである.
 もっと普通の,身近なのに気づきにくい虫たちのことを知り,情報を提供し合うこと.草の根虫(自然系)ブロガー(失礼.でも少なくともわたしはそうなので…)にできる,それは大きなことだと思う.
 珍しい虫を見つけることも嬉しいには違いないけれども,でも同じくらい,見逃してしまいがちな平凡な虫に目を向けて,それらについて語っていくのは市井のアマチュア(失礼.でもわたしはそうなので…)の大切な役割の一つだとも思うのである.



 朝から飲んでいるのでこれは昨日の画像.


 ヘリキスジノメイガについて,せっかくの機会だからもう少し勉強しておこう.
 講談社『大図鑑』の解説文がほぼ引用されている「DMJ」ではこの蛾は取り上げられていない.図鑑から解説を抜粋.

 触角は♂♀とも糸状.翅の表面は外縁部だけがわずかに黄色で,個体によっては後翅外縁の黄色部がほとんど消えている.(…)北海道では6-8月にとれているが,非常に少ない. (p.356)

 実はどこにでも沢山いたのだけど,スルーされていた可能性も…? 主に昼間に見つかる蛾というあたりも憶測に輪をかける.
 保育社の図鑑にも,北隆館のそれにも,この蛾は記載されていない.
 Σ(゚д゚)オイオイ.本当に少なかったのかなあ.


 panaさんによれば,札幌では一気に少なくなったらしい.苫小牧ではどうなるのだろう.


 気力があれば夕方過ぎ出動の予定.