モンスズメバチ.ヒラタアブの類.
というわけで,昨日のつづき.スズメバチが沢山いるよー,怖いよーの件.
朝一番で市役所に電話.案の定,苫小牧市の行政はハチの駆除の補助を行わない.業者を紹介してくれるだけで,費用はこちら持ちである.要するに,市としては駆除活動を積極的に推進する意思を持たないということで,これは生物相の保全の観点から評価できる.何でも駆除すればいいというものではないのである.
わたしもスズメバチはいてもらってさっぱりかまわない(近寄らなければいい)のだが,隣家から苦情がきたら面倒だとも思う.刺されたりしたら訴えられるかもしれない.それは避けたい.
というわけで,業者に電話.苫小牧は港町なので消毒・防疫企業が多い.「(株)北海道防疫サービス」に連絡.夕方に来てくれるという.巣の撤去が1万円ちょっと,薬剤散布5千ちょっと,確認だけ(空振りのケースがあるのだろう)3千だとのこと.
値切るような性質のものではないので了解.
職場で,今日は迷い込んできたハトを捕獲する.
毎日のようにカイガラムシにやられた枝を落としたり,ボウフラをかい出したり,ネコをつまみ出したり,職場ではわたしは生き物係でしかない.本来の職種は何だったっけ.
16時退社.夕方なのでハチは昨日よりも少ない.それでも10頭ほどいて,ブイブイ言っている.地面でも何かしている.
こんな感じ.近寄りたくないのと,フラッシュオフなのでこんな程度の写真しか撮れない.
これが最も寄れた画像.
時間通りに業者の人が来る.TVで見るような大作戦を予想していたが,普通の作業服を着たメガネの穏やかな感じのお兄さんが一人だけ.
現場を見て,これは餌があるか巣材ですねと言う.巣はここにはなさそう.2kmくらいの行動範囲があるから,とのこと.
そんな遠くからわざわざ,わたしの家にまで来るなよ.考えようによっては,わたしの家は特異的に自然が豊かなのかもしれないが,あまり嬉しくないのが本音.
キイロですかと聞くと,ケブカですとの答え.今年は多いと言う.
後で調べると,ケブカスズメバチ Vespa simillima simillima (「スズメバチ+最も似ている+最も似ている」)とキイロスズメバチ V. simillima xanthoptera (「〃+〃+黄色い翅」)は学名で分かるように亜種の関係である.(一文抹消).
※下のコメントのようにモンスズメバチとのこと.混生については全くyyzz2の早とちりでした.記述を消去します.うーん,ダメダメですね.Aclerisさん,KUMAさん,どうもありがとうございました.
巣があれば攻撃されていた可能性があったとも聞く.昨日,わたしは樹の横をすり抜けている.わたしはいろいろと幸運な人間なのである.
何やら白い薬剤を撒く.忌避剤であるようだ.樹を枯らしてしまうそうだが仕方ない.
ハチがどんどん逃げていく.どの個体も北へ飛んでいくので,巣はそちらの方向なのだろう.あそこはもうダメだから,という情報を本部に流してくれれば幸いである.
地面にも薬がかかって,クモやワラジムシが壁に這い上ってくる.
これから涼しくなるし,このままいなくなるでしょうとの話.まだ来るようだったら2回目は無料で対処してくれるとのこと.そういうシステムなんだ,面白い.
というわけでお礼を言って代金を払って,とりあえず一件落着.
現場を確認すると,当のヤナギにはアブラムシが沢山ついている.こいつらが震源地になって色々な虫を引きつけて,そこにスズメバチが誘引されたのだろうか.樹が枯れれば,アブラムシもおしまいになる.
まだハチがときどき飛んでくるが,葉にちょっととまって,すぐに帰っていく.薬が効いている模様.
あとは明日の楽しみ.