いただいたメールの画像から.カラマツハラアカハバチ続報.
徹夜仕事が峠を越したとはいえ,まだ火曜朝までの正味14時間分の作業が残っている.
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薬剤散布が効いたらしく,スズメバチは全く姿を見せなくなった.なんだかつまらない.1頭くらいなら来てもいいのに.
どんな薬だったのだろう.
虫撮りに行こうと思えば行けるが,なんだか強風.ときどき雨粒が混じる.
というわけで,あっさりパス.送られてきたメールの画像を紹介することに.
「ケイの言ってみようか!」のケイさんから,見事なタイノエの画像.
ケイさん撮影.
丸く光っているのは100円玉.ケイさんは魚を解体できる人で,魚の寄生虫は慣れっこなのだが,これだけの大物は珍しいという.
嫌な生き物だなあ.こんなものに寄生されている方もしんどいし,寄生している方もどうにも情けない.
札カラ研「カラス」のブトボソさんからも,仕事にかまけているわたしに揺さぶりをかけるかのように虫画像が送られてくる.
ブトボソさん撮影.06年8月16日.スズメバチ.(モン? ハチはよく分からない…)
大きな芋虫を捕獲.手前でハエがおこぼれを待っている.
ブトボソさん撮影.9月19日.キイロスズメバチの巣とのこと.
巣箱に営巣した様子です。
正面に穴が空いているのですが、そこは巣箱の入り口です。入り口はそのまま入り口として使っていました。
要するに,鳥の巣箱に上塗りしているものらしい.
撤去した後に女王バチを見たいと思い中を見たら巣は8段構造になっていて、巣箱の裏の下の部分をかじって穴を空けていました。
女王バチはそこから脱出したものと思われます。
幼虫がたくさん動いていて何だか気の毒でした。幼虫はこのまま1週間ほど生きているのですがやがて餓死してしまいます。
ブトボソさんの文章はなかなかよくて,少なくともわたしの5倍くらいはいい.
わたしが未見の鱗翅が2種.
ブトボソさん撮影.9月22日.シンジュサンの幼虫.
ブトボソさん撮影.同日.ミノウスバの産卵.
夜回り専には縁遠い感じの蛾.
もう1件.8月28日記事のカラマツハラアカハバチの続報.これもブトボソさんから教えてもらった.
asahi.comの「札幌-マイタウン北海道」9月14日記事.
「カラマツ異変 天敵のしわざ 札幌」
札幌市の藻岩山や手稲山、真駒内の丘陵地帯の一部の木々が茶褐色に変色し、緑の木々と奇妙なコントラストを形作っている。
北大農学部の渋谷正人准教授(森林生態学)などによると、変色しているのはカラマツ林。札幌周辺の森林に大発生した「カラマツハラアカハバチ」の幼虫に葉を食い荒らされたためとみられる。
一見、木が枯死しているようだが、この幼虫に被害に遭うのは葉のみで、木そのものには影響はないと考えられている。同様の被害は2〜3年ほど続く可能性もあるが、自然の回復力で元に戻るといわれ、札幌市なども被害範囲の特定や幼虫の防除などは行っていない。
(中略)
藻岩山などの国有林を管理する石狩森林管理署の担当者は「数年で被害は自然と収束すると聞いているので、対策などを講じる予定はなく、推移を見守っている。秋の落葉が少し早まっただけ、とも考えられるので」と胸をなで下ろしていた。
札幌で大発生するのは珍しいという.自然収束を待つとのことで何より.
「秋の落ち葉が少し早まっただけ」というのは,久しぶりに気持ちのよい言葉である.