ミドリハガタヨトウ.オオモンキキリガ.キトガリキリガ.ヒメヤママユ.

 朝晩はめっきり冷え込むらしいが,虫撮りの時はセーターに加えて股引も着用するようになった.もう無理はできない体なのである.おかげで寒さは感じない.


 NHKの動物番組を見てから出撃.ドラマの方は関心なし.


 錦大沼公園は収穫なし.

アルテン馬場駐車場.

 案内板の支柱の影に蛾が3頭.風除けであるようだ.

 この夜2頭.

 ミドリハガタヨトウ.前翅長22mm.

 毛深くて顔がよく分からない.眼が大きいのは分かる.
 学名は Meganephria extensa .
 属名は「megas大きい+nephros腎臓+ia(接尾辞)」.腎状紋が大きいということだと思われる.種小名は extendo の完了分詞で「伸ばされた」.翅が長い?


 顔が茶色でないように見える.キイロキリガなら茶色である

 これは確定だと思う.オオモンキキリガ.前翅長17mm.


 これで Xanthia(=黄色いもの)属のキリガ3種がそろった.せっかくだから学名を整理.古典語と戯れていられるのも,休日の午前中ならでは.

  • キイロキリガ X.togata :「トガを着ている」(Wiki「トガ」参照).
  • オオモンキキリガ X.tunicata :「チュニックを着ている」(Wiki「チュニック」参照).どちらを着ようと大差ないように思う.対にしているだけかも.
  • モンキキリガ X.icteritia : ikteri は黄色いものを示す語幹.レキシコンを引くと,ikterias「黄色い石」,ikterikos「黄疸」など.種小名は ikterites「ローズマリー」からだと思う.ローズマリーは黄色い花では一つもないのだが,おそらく染色に用いた場合の色に由来.ネットでは適切な画像が見つからなかったが,単純に煮出すと薄黄色に染まるらしい.

 ●高いところにマエアカスカシノメイガ.この夜,この1頭.

温泉看板.

 落ち蛾.裏返しになっていたので起こそうとすると,生きていた.初見.

 キトガリキリガ.14mm.晩秋の蛾である.
 学名は Telorta edentata .属名はよく分からない.「telouros遠い+tus(接尾辞)」? 種小名は「歯の抜けた」.

覚生川通り.

 相変わらず高いところにヒメヤママユ

 ●(ヒメ)ナカジロトガリバ(高所).
 ●キイロキリガ(高所).