10月16日の画像.秋に飛ぶアブラムシ.

 ブトボソさんからのコメント.

看板のアブラムシは「ケヤキヒトシジワタムシ」又の名を「ケヤキフシアブラムシ」ではないでしょうか?
ここ数年、凄い勢いで繁栄しております。大げさに騒ぐ人が多くて困ります。
このアブラムシとユキムシって見た目が違うのですが十把一絡げにされています。


 秋に飛ぶアブラムシについて,いわゆる北海道でいうところの雪虫であるトドノネオオワタムシ以外にも,別種の雪綿のない種類がいることには気付いていた(07年11月5日記事参照).
 トドノネオオワタムシの飛翔画像については,05年10月15日記事


 ブトボソさんからのメールによると,札幌では前者のケヤキフシアブラムシが優勢で大量に飛び回っているらしい.
 「毎日jp」の「大盛り北海道」記事「空もよう:虫の知らせ=去石信一 /北海道」から引用.

 「雪虫先生」の北大教授、秋元信一さんに興味深い話を聞かせてもらった。札幌市街地でよく見る雪虫の本当の名前はケヤキフシアブラムシ。ササからケヤキを目指す。雪が降れば寒くて動けなくなるから、その前に気温低下を感じて引っ越す。移動は危険でも、秋にケヤキに卵を産んでおくと、翌年にふ化してから春の1カ月だけ豊富なアミノ酸、つまり栄養ある樹液を吸えるそうだ。


 北海道にとってはケヤキと一緒に本州から持ち込まれた「外来種」。天敵がいないから数がとても増えている。古来いるのはトドノネオオワタムシ。トドマツからヤチダモに移動する時、お尻の綿毛のようなロウ成分が雪のように見える。人を喜ばす飾りではなく、土や水をはじき、風を受けて飛ぶのを助ける。


 文中にあるように,ケヤキはもともとは北海道自生の樹ではない.でも札幌に植えられているのだから苫小牧にもあるだろう.
 とすれば,飛び回っている連中はケヤキフシの可能性が高い.


 写真は撮れるが同定の問題.市の図書館にはアブラムシの図鑑は置いていなかった.
 やっぱり基本的なものは自分で購入しておかねばならないのである.


 というわけで同定できないままだが,10月16日のアブラムシ画像を貼ってみる.


 これはおそらくトドノネオオワタムシ.3mm.


別個体.


 これが綿のないもの.ケヤキフシアブラムシ? 同サイズ.


 別個体.トドノネの綿が取れたのではなく,別種なのは確かだと思う.


 引き続き調査中.というか,それ以前にわたしはケヤキの樹が分からないです.