ケイさんからの画像.クサギカメムシ.アオクサカメムシ.

 雨.雨読.やっぱり本は面白い.しかもよく眠れたり,仕事の夢でうなされたりする.


 というわけで,送られてきたメールの画像.
 このところは競馬予想ブログになっている「ケイの言ってみようか!」のケイさんから.だが彼の本領はミクで発揮されているらしい.わたしの方が虫ブログなので,気にかけてくれてちょくちょく画像を送ってくる.

カメムシの大きいのがいたので撮りました。
どちらも1.5cmくらいだったでしょうか。やはり葉山での撮影です。
 (10月29日私信)

 どうもです.m( _ _ )m.


 1頭目

 クサギカメムシ.内地では冬場に室内へ侵入してくる典型的なカメムシはこれである.ライデンさんのサイト「YMRC Photos」内の「虫漫画 往生」に上手く描かれている.だが北海道ではレア物で,わたしは1回しか出会ったことがない.
 学名は Halyomorpha picus .
 属名はギリシア語の「halyo」からだと思うが,これが多義的な言葉で「動転する,退屈する,さまよう」などの意味がある.わたしが根本的に間違っている可能性も大きい.「morpha」は「姿,外観」.
 種小名もヘンテコで,そのまま辞典を引くと「A woodpecker」などと書いてある.
 「piceus タールのように黒い」という形容詞からかもしれないが,ところが属名が女性名詞である.語尾が「−us」で終わる形容詞女性形は妙である.従って「picus」は主格の名詞と見なさねばならないはず.やっぱり「キツツキ」なのかなあ.
 というわけで,学名の解釈は属名も種小名も,わたしの力では分からないという結論である.


 2頭目.これもいいカメムシだなあ.

 こちらはおそらくアオクサカメムシ.わたしは未見である.北海道ではエゾアオカメムシばかり.
 学名は Nezara antennata .
 属名はこれもまた調べきれなかった.まともなギリシア語やラテン語ではないように思う.カメムシの属名は概して難しいものが多い感じがする.
 種小名は「触角(アンテナ)のある」.それはそうだろうな.虫だから.


 暖かい地方はうらやましいものだと,虫好きの北海道民は1年の3/5は考えるのである.