ナミシャク特集(55).ウストビモンナミシャク.
今回で「ナミシャク特集」はおしまい.めでたく弾切れである.結局オフシーズンをナミシャクに費やしてしまうという,誠に喜ばしい結果となった.
というわけでウストビモンナミシャク.
07年08月24日.前翅長20mm.夏後半から秋に少なくない.
07年09月20日.前翅18mm.
前回のヨコジマナミシャクと同様,腹部を強く反り返らせたポーズがデフォルトである.体の後ろ部分に捕食者の注意を引きつけることで,逃走のチャンスをより増やそうとする適応だろうか.
ウストビモンナミシャクの学名は Eulithis ledereri .
属名は「良い石」.翅表が岩石の表面を思わせる模様の種が,この属の蛾にいることからだろうとEmmetは考えている.
種小名はおそらく人名Ledererに属格の「-i」が付けられたものだろう.
この蛾は翅を立てていることもよくあるようで,ネット上でもよく見かける.
07年08月13日.測定漏れ.
この状態でも,腹部は反っているようだ.