シーズン初蛾.ウラベニヒラタマルハキバガ.
土曜日に歩き回ったダメージがまだ残っていて筋肉痛である.
18時半出撃.曇天.
アルテン〜覚生川通り
看板はまだ.馬場の駐車場も気配なし.
覚生川通りを徐行で走りながら,電柱チェック.今日も空振りかと思っていたら,ウィンドウの前を赤っぽい蛾らしきものがよぎっていった.
第一感でチャイロキリガ.
駐車場へ引き返す.ノギスを胸ポケットに挿して車を降りる.歩きで探索のやり直し.まずは駐車場のトイレの壁.昨年秋に黒ウスタビを追いかけた場所だ.
いた.シーズン第1号.
この蛾は一目で分かる.1号はエダシャクでもキリガでもなく,ウラベニヒラタマルハキバガだった.前翅長13mm.
ああ,どうしてもミクロ蛾のことは日頃は忘れてしまう.この蛾だって,冬を耐えて春を待ち続けてきた1頭であるには変わりないのだが.
カメラを嫌がって体の向きを変えるので撮る側には好都合である.
脚や胴体に赤みが見える.これが和名の由来.
ウラベニヒラタマルハキバガの学名は,Agonopterix intersecta .属名は「agōnios 角のない」+「pterix 翼」.種小名は「切り分けられた」.
正面からも撮れた.こちらの方が下色が分かりやすい.
近くにテントウムシの類(? 割れ方が違うかなあ)の抜け殻.
7mm.秋に羽化したのだろうから,今まで見逃していたことになる.
電柱方面は虫反応なし.
かくしてシーズンはヒラタマルハキバガで開幕した.もう糖蜜も行けてしまえそうな気がする.