糖蜜3日目.ホシオビキリガ.エゾミツボシキリガ.

yyzz22009-03-21

 日中は6℃まで上がった.
 17:30出撃.糖蜜は昨日の残りをそのまま.

大沼公園

 ヤナギは開花のカウントダウン.30分ほど時間をつぶして見回りへ.


【1巡目】
<第1地点>
 ホシオビキリガが1.
<第2地点>
ホシオビキリガ Conistra albipuncta
 ホシオビキリガが2頭.いずれもゴマダラ型.他にもう1頭.
<第3地点>
 1頭逃走.ミツボシのように見えた.
<第4地点>
 ホシオビキリガ3.
ホシオビキリガ Conistra albipuncta
 ゴマダラ1・黒点2.
<第5地点>
 今日はホシオビキリガばかり.2頭.
ホシオビキリガ Conistra albipuncta
 こちらの2頭は白点型.
 ホシオビには黒点・白点・ゴマダラと3タイプあって,どれが優性ということでもないようだ.同じくらいいる.
 学名はConistra albipunctaで種小名「白い点のある」だから,「シロテンキリガ」の方が学名に忠実なのだが,現に「黒点」や「ゴマダラ帯」がいるものだから「ホシオビ」に逃げたものと考えられる.上手い命名だが,焦点がぼけてしまっているのはやむを得ない.
 属名は「砂塵に覆われた場所,砂丘」.Emmetによれば「斑のある前翅から」(p.208)とのこと.この種を対象とした命名ではないようだが,例えば上の1枚目の画像の2頭を当てはめてイメージできそうだ.


【2巡目】20分後.
<第1地点>
 なし.
<第2地点>
ホシオビキリガ Conistra albipuncta
 ホシオビ×2.
<第3地点>
 ホシオビ×1.
 ミツボシがいた.さっきのもミツボシだったのだろう.
エゾミツボシキリガ Eupsilia transversa
 エゾミツボシキリガ.2頭.左の個体はすぐにいなくなってしまった.
 右の個体.
エゾミツボシキリガ Eupsilia transversa
 前翅長19mm.ホシオビよりも心持ち大きい.
 エゾミツボシキリガの学名はEupsilia transversa.
 属名は「eu 良い」+「psilos 裸の,毛のない」.三つ星部分を10円禿に見立てたものだろう.種小名は「横断している」.この解釈も厄介で,Emmetは「中横線〜外横線」間が濃色の横帯になっているからと考えている.
 向きを変えたのを幸い,前方向から.
エゾミツボシキリガ Eupsilia transversa
 昨年は1頭しか出会わなかった.錦大沼では多くないのだろうと思われる.
<第5地点>
 なし.食事を30分ほどですませて満足すると,どこかに再び行ってしまうのだろう.灯火慣れしているわたしには意外の振る舞いである.


 これで糖蜜は気持ちの上で一段落.沢山やっても仕方ないし,何かを能動的にやって虫を集めるというのがわたしにはしんどい.次の週末まで一休みの予定である.また不毛な灯火廻りに戻る.