糖蜜空振り.ウラベニヒラタマルハキバガ.

 昼少し前,ラーメン屋へ行く.TVを見上げると,すごくつまらない通販番組が流されている.
 てっきり野球の国際試合にチャンネルが合わされているものだと思っていた.この店では春夏には高校野球がついているから,野球番組が嫌いなわけではない.
 店主はWBCを見ないことにしているのだろうか,これはなかなか立派な見識であると感心しながらラーメンを食べていると,正午の時報が聞こえてくる.すると店主が動き出した.TVのチャンネルを変えて何かぶつぶつ言っている.試合開始時間を間違えていただけらしい.
 なるほど人や動物の不可解な行動の理由について考えるときには,「最も低レベルな理由付け」をまず想定すべきであることがよく分かる.


 というわけで今夜も糖蜜に出る.おとといの残り液に焼酎と酢を足して振っただけ.

大沼公園

 17:45.風が少しついている.寒さはそれほどではない.


 ……1頭もこない.(ノД`)


 天気予報では「冬型の気圧配置」「来週は冬に逆戻り」などと言っているから,蛾たちはそれを察知して越冬モードに入ってしまったのだろうか.
 とりあえず明朝は冷え込みそうだ.晴れた空にわたしの眼で5等星まで見える.銀河は知らなければ分からない淡い光.
 撤退.

アルテン

 駐車場のトイレ(まだ閉鎖中)にまたウラベニヒラタマルハキバガが風を避けてとまっている.
ウラベニヒラタマルハキバガ Agonopterix intersecta
 前翅長14mm.16日や17日のものと同じ個体なのかもしれない.
 かつては「フキオオキバガ」とか「フキヒラタマルハキバガ」とか呼ばれていたようだ.食草の訂正があったのか,それともフキを食草とする他の種との混同を避けるためなのかは調べきれなかった.