マイマイガ問題続報,苫小牧がハイリスク港指定へ.

 当ブログでは苫小牧でのマイマイガの駆除問題を追跡してきた.


 新しいニュース.1面のトップ記事である.見出しを引用.

苫小牧港周辺に森林害虫マイマイガ
ハイリスク港指定へ
米,加船社の航路撤退を懸念
21世紀協議会で対応協議
(「苫小牧民報」2009年3月28日,第一総合面)
(「WEBとまみんOn Line」ではhttp://www.tomamin.co.jp/2009/tp090328.htm「苫小牧が北米指定のハイリスク港に」)

 「ハイリスク港」「航路撤退」については当ブログおよび苫小牧民報のリンク先をご覧いただきたい.


 昨年は,わたしのフィールド(錦大沼・錦岡方面)ではマイマイガはむしろ少ない印象があった.その隙間を埋めるかのようにカシワマイマイが短期に多く発生したが,マイマイガ自体の発生はたいしたことないのだろうと考えていた.ここ4年で最も少なくマイマイガ♀や卵嚢を見た年と言ってもよい.夏場の東北でのマイマイガ大発生のニュースがその感を一層深めた.
 ところがどっこい,そうでもなかったようだ.飛んでくるものは仕方ないと言えば仕方ない.街の灯りが近隣のマイマイガたちをかき集めたとしか思えない.
 もうこれは,駆除を一層強化するしかないのだろう.幼虫が孵化してから分散していく頃,大々的に薬剤散布するのが最も効果的だろう.もちろん他の虫もみんな巻き添えを食って死んでしまう(カイガラムシは残るかな)し,カラスとカモメ以外の鳥はみんなどこかに行ってしまうに違いない.
 苫小牧は自然重視の街作りではないから,そういうのもありだろう.本気でマイマイガを根絶したいのなら,港からに数キロにわたって地表を完全に舗装で覆ってしまえばいい.樹木や草花がなくっても貿易はできる.人間以外は生きられない環境になるから,マイマイガだっていなくなるに決まっている.中途半端に生態系のバランスを崩すとより大発生しやすくなるのだから,徹底的な方がよろしい.
 マイマイガや他の昆虫や鳥がいなくても困らないが,仕事が減ったりなくなっては困る.こう考えるのが正当だろう.どうせ後数年でわたしは転勤で苫小牧を離れて,もう二度と戻らないだろう.苫小牧がどうなろうとも,それは一部の市民たちの決めることでしかない.彼らが賢明でありますように.