ホシオビキリガ.テンスジキリガ.アリの類.ウスバキエダシャク.
週末糖蜜.でも風がある.樹の枝先が揺さぶられているのを見るのは久しぶりに思える.曇り空でいかにも降雨間近なのは大いに結構なのだが,風はまずい.今夜は期待薄.
錦大沼公園
18時45分仕込み完了.駐車場には他に車が2台.引き返してホームセンターで時間をつぶす.トマトの苗が沢山売られていたり,蚊取り線香が積み上げられたりしている.
風に負けずに飛来したのはホシオビ・テンスジ.
ホシオビキリガ.
翅表がすすけていて,外縁部がボロけている.そろそろこの蛾のシーズンも終わり.
こちらは別個体.
痛み具合が分かりやすい.もう繁殖は済んでいるに違いないから,いわゆる余生である.生殖後にすぐに死なないのは,種にかかる捕食圧を緩和する機能があるのか,それとも単にすぐに死なないのが普通なものなのかは分からない.
おそらくテンスジキリガ.
これも余生組だろう.半年以上生き続けて,こうやって最後に十分な食事を採れるのは,個体としては幸運なことだと思う.
この夜,ホシオビ*3.テンスジ*1.
糖蜜綿にアリがしがみついていた.アリが目に付くようになると虫本番である.
綿の回収時に引きはがすのに苦労したことは言うまでもない.
アルテン馬場駐車場
風が吹き抜ける.
アスファルトに貼り付いて落ち蛾.春恒例,1化の蛾だ.
ウスバキエダシャク.前翅長16mm.例によって北国ものは白っぽい.
クシヒゲが立派なので♂.
触角にピントを持ってこようとして失敗.そうしたいならもっと寄らないと×.没にできないのがわたしの限界.
ウスバキエダシャクの学名は Pseuderannis lomozemia .
属名は「pseud 偽」+「erannis エランニス属」.他の属に「偽」を付ける命名はしばしば見られる.「Erannis」はチャバネフユエダシャクに代表される属.似ているのかどうかはわたしの知るところではない.
種小名は「lōma (服の)へり」+「zēmia 欠損,損失」だと思う.そういう模様に見えた?
他のポイントは収穫なし.