ツマアカシャチホコ.ナカウスエダシャク.コナガ.クビカクシナガクチキムシ.サクラケンモン.シダエダシャク.ネグロケンモン.ホソバアツバ.シロホシエダシャク.
日中,カササギとハシボソとハクセキレイが縦一列になって飛んでいるのを見た.どういうグループなのか分からない.
好天気.空が晴れていると暗くなるのが遅くなる.20時でもまだ暗くなりきっていない.でもいいや.さっさと撮りに行ってさっさと帰ってこよう.毎日毎日なので「虫撮りができること」への喜びや感謝の念などは,もはや皆無である.
錦大沼公園駐車場
ニセツマアカだと思いこんでいたが,確かに違和感はあった.
ツマアカシャチホコ.13mm.初見である.ニセツマアカの画像と比べれば一目瞭然.翅頂の暗色部が白ラインをはみ出しているし,外縁に黒紋が出ている.わたしの違和感はおそらく黒紋の存在に起因したものだろう.
●無印シャチホコ(23).割愛.
○どの落ち蛾も逃げる逃げる.一目コナフキエダシャク逃走.外縁線の典型的なナカモンキナミシャク逃走.あといろいろ逃走.(ノД`).
アルテン温泉看板
難しい地味シャク.
わたしにはナカウスエダシャクに見える.前翅長18mm.
シャクガ顔.ヤガやスズメガの眼は禅画の達磨のぎょろ眼なのだが,シャクガのそれはただ丸いだけで,どこを見ているか分からない.
ナカウスエダシャクの学名は Alcis angulifera .Emmetによれば,属名のアルキスというのはギリシア神話におけるテーバイ王家のアイギュプトス(Aigyptos,支配地に自分の名を取ってエジプトと命名した人物)の一人娘とのこと(p.182).男兄弟が50人いたそうだから状況は容易なことではないのだが,どうして蛾の名前に採用されたのかはもっと分からない.
種小名は「角(かど)のある」.
●カバナミシャクの類(11).
○ヒラタマルハキバガの類,スルー.
馬場駐車場
●シタコバネナミシャク*2(13・14).
●ルリモンエダシャク(×).ぼろけもの.
●アカハラゴマダラヒトリ(16).
甲虫.ゴミムシやオサムシ以外の甲虫は珍しい.
8mm.眼視でははじめナガカメムシに見えた.コメツキムシっぽい.
※μさんからのありがたいヒントでクビカクシナガクチキムシと判明.感謝.
○ヒゲナガカワトビケラ*数頭.
えーと,これはケンモンヤガ.
こういう具合に眼状紋・腎状紋が大きく白いのはサクラケンモンである.前翅長14mm.かなり黒い.『大図鑑』の標本写真にも黒化型は載っているからサクラケンモンなのは間違いない.でも,こうも黒いのは珍しい.
シダエダシャク.この蛾はとにかくフラッシュを嫌がる.光ってからシャッターが下りるまでのわずかな時間に逃走を図るのが常である.
そんなに必死にならなくてもと思う.
温泉駐車場
○コバネナミシャクの類,沢山.撮らない.車の通路にも相当数はみ出しているので,片っ端から追い散らす.
○ルリモンエダシャク数頭,撮らない.
●撮ったけど擦れ擦れのオオバコヤガ(19).
サクラケンモン.2頭目キタキタ.
16mm.外観としてはこちらの方が標準的.さっきのは黒すぎ.
シロホシエダシャク.20mm.
薄暗がりでのフラッシュ撮影に相性のいい蛾.自然光だと,きっとこうはいかないだろう.脚や触角が茶色ぶちで,ヒゲマダラエダシャクを連想させるが別属である.
こちらは色物.
ホソバアツバ.14mm.うーーん.変な奴だ.鼻面もヘンテコだし,背中のワンポイントも全然決まっていない.
ここにもいたいたシダエダシャク.再挑戦.
やっぱりフラッシュに反応する.画像としては面白いが,意図に沿ったものではない.
ただ,このシダエダは横着なのか疲れているのか,逃げ出さない.もう1枚.今度は上手くいった.
たいして面白い模様ではないのが痛恨事である.
死骸は見つからず.