苫小牧のマイマイガに関する続報。農水省編。

 当ブログでは苫小牧でのマイマイガ問題を追跡中。ここまでの記事一覧。


 結局,昨年度は駆除の効果があったものか,マイマイガの発生は近隣町村よりも抑制されたというのがわたしの感覚。
 今年はというと,すでに岩手,十勝で幼虫の大発生が報じられている(「林業ニュース」の「マイマイガ検索結果」より)。
 巡回先ブログでも,

 という報告。


 やや遅れたが,新着報道。
 「WEBみんぽう 苫小牧民報社」の7月1日記事「国のマイマイガ対策 苫小牧港でも」(紙面では1面記事だった)。

(…)
 農水省はこの動きを踏まえ、2009年度補正予算で「マイマイガ卵塊付着抑制技術実証事業」として約3億8300万円の予算を確保。対象港の岸壁周辺など水際を中心とする夜間照明灯のランプを虫を誘引しないナトリウム灯に切り替えるほか、侵入防止用の電撃殺虫器などの防除機器を設置して効果を確認することを決めた。


 苫小牧港では、西港区周辺の7カ所で行っている成虫生息調査エリアのうち、1〜2カ所を対象に防除機器を取り付けて実証試験を行う。期間は成虫が飛来する7月中旬から9月末まで。
(…)

http://www.tomamin.co.jp/2009t/t09070101.html

 記事中の「この動き」とは,米国等のハイリスク指定基準の厳格化のこと。また「対象港」は苫小牧を含む10港である。


 ナトリウムランプへの交換は,駆除以前に一番最初にやらなければならなかったことだろう。「岸壁周辺」ではおそらく不十分で,もっと広い範囲で実施しなければ効果は乏しいに違いない。周辺施設や店舗の協力も必要だろう。長期的にはその方が低コストなのではないか。


 「電撃殺虫器」,見てみたいなあ。でも苫小牧に転居して6年になるが,海が嫌いなのでまだ港にも海辺にも近づいたことがない。一般人(無関係者)が見物したりできるところにあるのだろうか。


 14日の虫撮りについては,夜に更新します。