出張,札幌へ(1)。前泊。ホテル。

 朝から苫小牧は吹雪。明日から研修。早め移動で前泊してのんびり行動する予定。


 午前中は宋学がどうだのこうだので時間がどんどん過ぎていく。でも駅までは吹雪。路面が死にかかっている。運転は赤信号で止まれなかったり交差点でスリップしたりするが,もとより惜しい命ではないし,悪いのはわたしではなくて路面でしかない。


 札幌までの都市間バスも雪の中。客はわたしを入れなければ3名である。
 そういえば,ただ通り抜けていく風のように生きたいと思っていたっけ。今のわたしはどうなのだろう。そのように生きられているのだろうか。
 ことば以外の自分はいらない。


 もう,窓から景色をみることはほとんどなくなった。タイヤと舗装面との摩擦音。すれ違う車両のエンジン音。飛び込んでくる音たちに浸りながらただ本を読む。
 水波誠『昆虫―驚異の微小脳』読み返し。

 札幌着。雪は止んでいた。食事を取り,更新用のノートンを買う。
 道の角を曲がってホテルへ。



 しきりに線路を電車が走る。



 空気清浄機。走る電車よりもうるさい。



 携帯電話充電用のプラグ。こういうサービスも必要であるらしい。わたしの電話は型が古いので適合しない。



 すぐ転がる目覚まし時計,ロゴのないコーヒーカップ



 あとからHPを調べると

「直接水に触れない安全な活性水装置」(日本水道協会認証)を通した「中性マイナスイオン水」

とのこと。「マイナスイオン水」というのは,大抵はトルマリン備長炭を通した水であって,要するに名が体を表しているとはとても思えないシロモノ(そもそもマイナスイオン水というのが化学的に意味不明だし)である。
 この場合「直接水に触れない」のだから,これは磁石か何かを管に貼り付けているに違いない。「磁化水」についてはサイト「コンプロネット」内「水の話 2.2.3 磁化水」およびサイト「水商売ウォッチング」内「磁気処理水」参照。
 高校程度の理科の知識と常識的判断で妙なものは,信用するに値しないと思っている。事前に分かっていればこのホテルには泊まっていなかっただろう。


 抗うつ剤が効いていてアダルトビデオなんぞは見る元気なし。様々な性行為に関心があるなら,サドの『ソドムの百二十日』を読めば事足りる。
 ベッドに入って,ButlerのA.gnoma関係の報文コピー読み。胃カメラみたいなライト。

 22時頃には寝てしまったらしい。