「第36回みちのく会」探訪記(1)。<2月25日〜26日早朝まで>

 ※ごめんなさい。今日分は完全に「冗長な駄文」です。心ある人は今回はスルーで。明日の(2)からお読みください。もちろん,「すべて読まない」が最も賢明な選択であります。


 というわけで。えーと。
 仙台に行くことになった。「みちのく会」とは東北・北海道ブロックの蛾屋さんたちの同好会で,毎年2月末に各県持ち回りで例会を開くのである。今年は宮城県。集まるのはプロやら上級アマの人たちばかりなのだが,何かの縁で最下層アマのわたしも参加。世の中はそういうこともあるのである。


 指を折ってみると,わたしはホカイドから出るのはこれでやっと6回目である。内の4回は自分や他人たちの見学旅行だったりする。
 というわけで,とても一人で飛行機に乗る勇気はない。わたしが少し本気を出せば気が付いたときにはケニアかその周辺地域に着いているに違いない。
 だから夜汽車。「苫小牧〜発,仙台行きフェリ〜♪」ならカッコいいのだが,サハリンへ行ってしまうような気がする。そこは「みちのく会」の会場ではもちろんない。
 やっぱり夜汽車しかなさそう。片道切符の旅立ちなんぞではない。帰りの指定席も押さえてしまった。もはや古き良き時代はリーマンショックと共にどこかに行っている。

 前回の内地旅行では台風直撃で新幹線が止まった。今回だって大雪が降れば電車が止まるはず。上手くいけば月曜日の仕事を「やむを得ない事情」で休めるかもしれない。そんなことを考えながら出発。


 23時の,苫→青森。寝台に乗るような身分ではない。フツーの座席で結構眠れる。でも毎日は嫌。隣の席は目の暗い若者。早朝に八戸行きに乗り換えて,朝の天気は単にどよーーーーん。大雪にはなりそうもない。八戸から新幹線。都市間バスに慣れているので,シートベルトがないと居心地が悪い。目の暗い若者は八戸で姿を消していた。


 仙台着で,とうとう小雨。濡れる。キオスクで傘を購入。理不尽な出費に体が震えるが,実は寒かっただけらしい。
 バス乗り場の方角を間違えてさまよい歩くのは織り込み済み。おそらくいつかは着くのである。外国人の団体がバスに乗り込んでくる。乗り合わせた老人が「異人さん」とつぶやく。


 バスの窓にも車中にも広告がほとんどない。景気の悪さを感じるとも言えるし,すっきりしてすがすがしいとも言える。


 幹線道路からは幾つもの細い枝道が,斜めに走っている。しかもその向こうは大抵突き当たって折れ曲がっている。札幌の碁盤目区画との違いが面白い。自然発生的な集落の痕跡なのだろう。大学で聴いた,ヨーロッパ中世の村落形成に関する講義を思い出したりする。「土地の私的所有」についても考えたりする。


 (この項続く。次回はやっと会場に着きます。画像も貼ります)