Hemithea属追加。

 文章を書いているときだけが精神が澄んでいるような気がする。きっとそれ以外のときは「生きている自分」の領域に属しているのだろうが,でも生きていなくてもかまわない。文字も言葉も文章も自分ではない。「向こう側」には,文字(記号?)だけが存在している。わたしもまたとっくに向こう側の存在ではなかったか。正しさを語る論文ではなく,進んで錯誤していていく言葉だけを文字にしていきたいと考えてからずいぶんだらだらと「生きること」を続けてきてしまった。どうしてだろう。25年前にどうして終わらせてしまわなかったのだろう。何度も戻ろうとしては踏み外してきた。書くことは今に向かってではなく,100年後と未来と100年前の過去に向かってでなければならない。そうでなければ,ただ生きていけばいい。死者やまだ生まれないものは言葉だ。自分が生きていく表現は何も語らない。精神は言葉でしかなく,死んでいる精神として死んでいる言葉だけを書き付けたい。


 HP,Hemithea属を追加。神話たちは不統一だし,命名者は何も記していない。
 残り時間のどれだけを費やすことができるだろうか。