スギタニキリガ。ミヤマオビキリガ。ハンノキリガ。ホシオビキリガ。ホソバキリガ。ウスアオキリガ。イチゴキリガ。

 (5月1日記)5連休はすでに3日間は出勤確定。職場PCのスケジューラーはToDoで真っ黒になっている。何なんだろうねえ。それでも昨年よりは責任の軽い業務に回してもらっているので,精神的に押しつぶされる感じはない。でもアクセルは踏みっぱなし。これは例年通りに6月↓7月↑・・・・・1月↓2月↓・・4月↑の波のパターンになるのかもしれない。それでも6月↓7月↓↓8月↓↓↓・以下シカバネ状態の出社拒否カウントダウンだった昨年よりは100倍マシ。
 記事は5日遅れ。もう状況をすっかり忘れています。


 糖蜜が空振り続きなのは,それが天気が崩れる前夜だったからに違いない。「寒の戻り」で死滅した訳ではあるまい。
 こちらは夕方に仕事から帰ってきていきなりカメラとスプレーを持って飛び出すのだが,あちらは野外暮らしなので天気予報は死活問題だ。これから荒れるという時にフラフラしていては犬死にものである。


 というわけで,観天望気(何故天気予報を見ない?)。明日はきっと大丈夫。糖蜜決行決定。
 アルコールを切らしていたので,前回の残りに「てんさい糖」と「安物酢」を突っ込んでシェイク。o(・∀・)oブンブン。錦大沼公園へ走る(もちろん自動車で)。


 仕込んで15分。蛾が集まってきている。

 スギタニキリガ。シーズン初物。
スギタニキリガ Perigrapha hoenei
 全然珍しくも何ともないのだが,春一番のホシオビキリガに慣れた眼には大きく美しく感じられる。
 別個体。
スギタニキリガ Perigrapha hoenei
 樹の根元に落ちたところ。背景が緑だとよく映える。花や葉の上の虫を撮っている人が羨ましいのはこんな時。地味な壁や樹幹がバックだと結構なハンディキャップである。
 この夜,都合4頭。

 ミヤマオビキリガ
ミヤマオビキリガ Conistra grisescens
 色が濃いこともあって,顔がネズミっぽい。
ミヤマオビキリガ Conistra grisescens
 このアングルだと完全に虫。
 この夜,都合4頭。

 見慣れない奴が。
ハンノキリガ Lithophane ustulata
 灰色のは糖蜜では初めてかも。
ハンノキリガ Lithophane ustulata
 どうやらハンノキリガ。初見の越冬蛾である。この時期の他の灰色蛾よりもやや小振りな印象。

 集合写真。
キリガ類
 色々色々いるが,初顔がちらほら。


ホソバキリガ Anorthoa angustipennis
 悩ましいけれども,環状紋や色合いや,基部のポチ加減から(暫定)ホソバキリガ


 これは明らかに初見。ゴマケンモンとは違うし…。
ウスアオキリガ Lithophane venusta
 測定で前翅長16mm。ウスアオキリガだ。
 横から。次回はいつ会えるか見当つかないので。
ウスアオキリガ Lithophane venusta

 煮染めたような色の連中。
ホシオビキリガ Conistra albipuncta
 ホシオビキリガ。(カシワオビが混じっているかもしれないが気にしない)
ホシオビキリガ Conistra albipuncta
ホシオビキリガ Conistra albipuncta
 虫は虫同士で踏みつけあっても,割り方平気である。これが人間の指ならすぐにポロポロ落下してしまう。
 この夜,都合沢山。

 今シーズンはもうあきらめていたイチゴキリガ
イチゴキリガ Orbona fragariae pallidior
 のそっと大きく,夜目にはとにかく白っぽい。
 落下してしまった。擬死ではないのですぐ動き出す。
イチゴキリガ Orbona fragariae pallidior
 この夜,1頭。


 しかし,このメンバーならいつもは4月上旬である。
 あと出てきていないのはキバラモクメキリガ。