スジコガネ。キベリネズミホソバ。アマヒトリ。フタオビキヨトウ。キシタエダシャク。ウストビモンナミシャク。トビモンコヤガ。アカマエヤガ。シロヒトリ。オオシラホシヨトウ。ウスバミスジエダシャク。マルモンシロガ。スモモエダシャク。オオケンモン。

 蒸し暑さは一つもないのだけれども,ガスがひどい。甲虫採りの親子連れ3組。

大沼公園駐車場

 ・クルマスズメ*2。スルー。
 ・コバネナミシャク数頭スルー。

 路面はスジコガネだらけ。
スジコ ガネ Mimela testaceipes
 密度としては虫撮りができる限界。これ以上だと,足を踏み込めなくなる。

 キベリネズミホソバ
キベリネズミホソバ Ghoria gigantea
 20mm。同定できるホソバは,わたしには貴重。

 アマヒトリ
アマヒトリ Phragmatobia amurensis
 15mm。ヒトリガ亜科はだいたいにおいて良い蛾が多い。

 フタオビキヨトウ
フタオビキヨトウ Mythimna turca
 22mm。夏中付き合うことになる蛾。とはいってもホカイドの夏はごく短い。

 ・おそらくウスジロエダシャク(15)。
 ・ユミモンシャチホコ(21)。
 ・ゴマケンモン(17)。Triaena属のケンモンヤガ(19),今年は原則として彼らの同定は行わない方針。違いが分からない。

アルテン温泉看板

 ウストビモンナミシャク
ウストビモンナミシャク Eulithis ledereri
 こういう画像の方がデフォルトな,ある意味嫌な蛾である。この夜,都合2頭。

 トビモンコヤガ。10mm。
トビモンコヤガ Pseudodeltote brunnea
 左側にいたミスジゴマフエダシャクは割愛。

 ・カギシロスジアオシャクの旬が近づいてきている。沢山。
 ・おそらくズグロツバメアオシャク*2(19・18)。

アルテン馬場駐車場

 真っ先に目に付いた蛾。
アカマエヤガ Spaelotis nipona
 アカマエヤガ。22mmほど。晩秋に擦れた個体をしばしば見かける。夏眠をしている可能性がないわけではないが,おそらく2化なのだろう。

 キシタエダシャク*3。
キシタエダシャク Arichanna melanaria
 22mm。白の優ったエダシャクは(Abraxasは鳥糞味が強すぎるが)美しい。
 もう面倒になって計測をサボってしまう。
キシタエダシャク Arichanna melanaria
キシタエダシャク Arichanna melanaria
 なるほど♂♀で触角が違う。

 シロヒトリ。計測の時に逃げ出して,草にぶら下がったところ。
シロヒトリ Chionarctia nivea
 上からだと,触角まで真っ白に見える。

 ライトを当てるといきなり落下した。画像は下に落ち蛾状態のもの。カトカラかと思ったが,よく見ると違っている。横線が弱くて,その替わりに楔状紋が強い。これはヨトウガの本線組だなあ。顔だけならカトカラっぽいのだけど。28mm。
オオシラホシヨトウ Polia nebulosa
 帰宅後『大図鑑』を探して,オオシラホシヨトウ。そういえばそうだったかも(記憶に残りにくい蛾…)。

 気分はすっかり「地味蛾」の反省会。28mm。
ウスバミスジエダシャク Hypomecis punctinalis
 図鑑と「みんな蛾」で横線を何度も何度も確認して,きっとウスバミスジエダシャク。夏場は圧倒的にこの種が支配的なような気がする。

 ・(ヒメ)サザナミスズメ(29)。これも測る修行。
 ・ヨシカレハ(31)。ポジション悪し。


 雨粒。これは早めに引かないと。

温泉駐車場

 生き虫と死骸とが入り交じって沢山。連休初日の9時すぎだというのに車が結構出ている。

 毎年出会うのだが,やっぱり珍品であることに変わりない。
マルモンシロガ Sphragifera sigillata
 マルモンシロガ。移動。

 これも良い蛾。さすがに夏である。
スモモエダシャク Angerona prunaria
 スモモエダシャク。測定できず。この蛾はよく飛ぶ。

 車のタイヤ下から移動。
オオケンモン Acronicta major
 26mm。小振りだが腎状紋のいじけ具合がオオケンモンである。


 死骸は沢山あって,どれを撮ろうか目移りする。とてもすべては撮れない。


 スジコガネはいくらでも踏みつぶされている。
死骸 スジコガネ
 カギシロスジアオシャク。
死骸 カギシロスジアオシャク
 何回も引かれるとこんな感じに。オオミズアオ
死骸 オミミズアオ
 これは分からない。
死骸
 ヒトツメカギバ。
死骸 ヒトツメカギバ
 これはおそらく衝突したもの。エゾシモフリスズメ。
死骸 エゾシモフリスズメ


 本降りが近いような。急ぎ車に乗り込む。どういう具合にコースをとれば虫を踏まずにすむのだろうか。
 駐車場は明るすぎる。