クロスジホソバの類。シラホシコヤガ。キシタミドリヤガ。オオウスヅマカラスヨトウ。ショウブヨトウの類。オオハガタナミシャク。ツマグロマキバサシガメ。カラマツイトヒキハマキ。クワエダシャク。ノンネマイマイ。ヨツボシホソバ。オオシモフリヨトウとカバマダラヨトウ。

 空には半分ほど雲がかかっている。気温は昨夜と同じ20℃。
 やっぱり錦大沼公園はパス。日中暑かったので体がバテている。

アルテン温泉看板

 ・オオアヤシャク(37)。スレ気味なので割愛。

 クロスジホソバかヒメクロスジホソバかどちらか。12mm。同定は無理しないのが基本。
クロスジホソバの類 Pelosia sp
 今年はホソバが多いように感じられる。天気が悪かった分,食草である苔が繁茂した?

 突然飛んできた小さな蛾。こういうのは1枚で決める。
シラホシコヤガ Enispa bimaculata
 退色気味のシラホシコヤガ。9mm。

 小さなハマキはぼちぼちといるのだけどもスルー。これはポジションがいいので撮っておく。でもあまり上手く撮れていない。
カラマツイトヒキハマキ Ptycholomoides aeriferana
 カラマツイトヒキハマキ。11mm。

 移動。

馬場駐車場

 足もと。
キシタミドリヤガ Xestia efflorescens
 キシタミドリヤガの完品。21mm。
キシタミドリヤガ Xestia efflorescens
 苔緑の入った蛾はわたしには大抵,美麗種に見えてしまう。

 これでカラスヨトウ3種目。
オオウスヅマカラスヨトウ Amphipyra erebina
 オオウスヅマカラスヨトウ。24mm。「オオ」という割には,「ツマジロ」や「シマ」よりも一回り小さく可愛らしい。
 この夜,もう1頭(19)。

 同定できない蛾。
ショウブヨトウの類 Amphipoea sp
 ショウブヨトウの類。14mm。
 ショウブヨトウはホカイドには5種分布していて,外見での判断は危険。

 オオハガタナミシャク。16mm。
オオハガタナミシャク Ecliptopera umbrosaria
 背景とのコントラストがないので,わたしの腕ではボケてしまう。

 ・クビグロクチバ(26)。
 ・ウスヅマシャチホコ(×)。クロエグリシャチホコ(20)。
 ・タケカレハ(25)。

 苫小牧の8月はほんの一瞬だけツマグロマキバサシガメに出会うことができる。
ツマグロマキバサシガメ Stenonabis extremus
 体長は1cmほど。この北方系のカメムシは日本では北海道と青森に分布。レッドリストでは青森で「準絶滅危惧種」,北海道で「留意種」とされているもの。8月はこのカメムシの生存を確認することが自分の中では義務のようになっている。
 交尾個体を見つけた。
ツマグロマキバサシガメ Stenonabis extremus
 じっとしていない。
ツマグロマキバサシガメ Stenonabis extremus
 この夜,画像の3頭を確認。もっと探せばもっといたのかものしれないが,わたしは先を急いだ。

温泉駐車場

 クワエダシャク
クワエダシャク Phthonandria atrilineata
 なかなかの偉容である。前翅長が24mmだから,差し渡しで5cmある。ただし「焼け跡から拾ってきたみたいだ」感は否めない。

 ノンネマイマイの♀。
ノンネマイマイ Lymantria monacha
 マイマイガのグループは♀があからさまに大きい。この個体で29mm。翅形も細長い。

 こちらが♂。
死骸 ノンネマイマイ
 22mm。全体に丸みを帯びている。ただし,この♂は踏まれていて生きていない。

 蛾を見始めた頃,強い印象を与えた蛾。黒点が奇数であることに異様さを感じた。
ヨツボシホソバ Lithosia quadra
 ヨツボシホソバ。黄色いのは♀。24mm。
ヨツボシホソバ Lithosia quadra
 同一個体。標本による命名なのがよく分かる。
 この夜,もう1頭の♀。

 白い大きい蛾が羽ばたいている。しばらく追いかける。落ち蛾を踏んでしまうことがあるのはこういう時。
オオシモフリヨトウとカバマダラヨトウ Polia goliath & Anapamea cuneatoides
 初見のオオシモフリヨトウ。28mm。左側に並んでいるのは,おそらくカバマダラヨトウ

 ・ユミモンクチバ(20)。
 ・ナカキエダシャク(×)。


 死骸。
死骸
死骸
死骸
死骸
 シロスジキノコヨトウ。
死骸 シロスジキノコヨトウ