引率釧路紀行(3)2日目前半戦。

 (承前)


 6時に目が覚める。部屋の空気は重くにごっている。
 窓を開けられないのは分かっているが,カーテンなら開くことができる。

 釧路川河口から太平洋へ。
 朝だというのに船が行き交う。


 大会は12時から受付。11時45分にロビー集合の連絡はすましてあるから,それまでの午前中は完全に空きである。


 一人で朝食。食事は一人の方が格段に美味しい。

 人参は水に晒しすぎ。キャベツがない。レタスでは腹がふくれない。


 散策。空気が冷たい。
 白カラス。妙な声で鳴いている。まだ若鳥のようだ。

 黒カラスが来襲する。


 何か寓意があるのかもしれないが,わたしには「ニワトリ確保」にしか見えない。


 「風に震えるオレンジ色の枯葉の舞い散る停車場で」

 ただの歩道。枯葉はどこまでも灰色。無風。


 危ないらしい。


 トンボは死にかけ。

 こちらは越冬するのかも。


 花の時期は終わり。


 意図は分かるが,語呂が悪すぎ。


 これから会場の下見。生徒を引き連れて道に迷うわけにいかない。後で何を言われるか分かったものではない。