「みちのく会@山形」非緊急レポ(6)。酒夜の標本箱品定め。

(承前)


 オークション終了。これから参加者たちは,いよいよアカデミックと非アカデミックの狭間で「酒と虫の日々」していくのであるが,わたしにはそんなエネルギーはありません。


 銘米「つや姫」を落札した「むしとり。」のμさんが標本箱を披露している。


 蛾箱。きれいに展翅・展脚されている。一緒に見ていた人がクロウスタビガについて「黒いなあ。いいなあ」という。μさんは1頭贈呈。太っ腹である。
 北海道のものも黒いのだけど,黄色い部分が幅広いのだという。
 08-10-07のものを再掲。hokkaidoensis亜種かどうかは不明確だが,なるほど外縁は黄色が勝っている。

 薄暗がりで見るとき,この蛾はぞっとするほど美しい。オオミズアオが澄んだ月の光の下で生まれたとすれば,クロウスタビガは晩秋の闇のあわいから現れてきたかのようである。蛾を知らない多くの人にぜひ見て欲しい蛾なのだが,発生期間はごく短い。


 蛾以外の箱。
 脚や触角の整形が鮮やか。指で引っ張るのだという。すごいなあ。ハチの胴体についても縮まないよう色々な工夫をするそうである。



 こちらは脱脂綿の上で箱入りを待っているタカハシトゲゾウムシ。記念撮影させてもらった。「むしとり。」では http://blog.goo.ne.jp/micromyu/s/%A5%BF%A5%AB%A5%CF%A5%B7%A5%C8%A5%B2%A5%BE%A5%A6%A5%E0%A5%B7 他で。
 うっかり真上から撮ってしまって白トビ。角度をつければよかったと反省。


 疲れたー。もうすぐ日付が変わる。もういいや。部屋へと撤退。同室のOさんが布団を敷いてくれていた。


(この項続く)