カバキリガ。トサカハマキ。ウスバキナミシャク。シロシタコバネナミシャク。ムラサキエダシャク。トビモンオオエダシャク。アトジロエダシャク。カシワキリガ。スモモキリガ。

 15時頃に雨。同僚は天気予報通りだという。すぐに上がった。これも予報通りだという。気温はあまり下がってこない。これは虫撮りに行くしかないと心に決める。


 というわけで19時半に出撃。気温は7℃。久しぶりに暖か目な夜ではないか。


<アルテン温泉看板>
 雪なんて全然残っていない。

 まずカバキリガ
カバキリガ Orthosia evanida
 前翅長19mm。この蛾が普通に灯火にやって来るというのは,もはや「春二番」ということである。
 今シーズンは早春が欠けた記録になるわけだ。
 看板の裏にもう1頭。
カバキリガ Orthosia evanida
 飛び立ちそうなので測定自粛。
 看板の根元に更にもう1頭。測定×。

 これは早春組。トサカハマキ
トサカハマキ Acleris cristana
 11mm。もう1頭は逃走。

 カバキリガと並んで,「春二番」の代表選手。
 ウスバキナミシャク
ウスバキエダシャク Pseuderannis lomozemia
 18mm。ネタ画像しか撮りません。

 ここまで一目同定。さてちょっと困る。
シロシタコバネナミシャク Trichopteryx fastuosa
 13mm。一見してウスベニスジ… えーと,違う。翅の三角の雰囲気が違う。ウスベニスジはもっと幅があって,腹の先がたいてい隠れる。これはもっと地味なシタコバネに違いない。
 おそらく,シロシタコバネナミシャク。ちょっと怪しい。


 ・ヒラタマルハキバガの類。8mm。これも春を感じさせる地味なメンツ。画像は27日記事に。


<馬場駐車場>
 ここは林から離れているので,飛翔力のある程度ある蛾がメイン。まだ時期尚早。


<覚生川通り>
 疲れてきて面倒だったのだけど電柱を1本だけチェック。

ムラサキエダシャク Selenia tetralunaria
 はるか上方にムラサキエダシャク。さてその下は…。やけに赤いのだが。
アオヤマキリガ Orthosia aoyamensis
 アオヤマキリガだろうなあ。さらにその下のひしゃげているのはウスバキエダシャクあたりの相場。

 至近距離にスギタニキリガがいました。
スギタニキリガ Perigrapha hoenei
 24mm。見栄えのよろしい蛾なので正攻法で。


<錦大沼公園駐車場>
 ・カバキリガ*3。20・19・×mm。

 あー,これも春二番組。
トビモンオオエダシャク Biston robustus
 トビモンオオエダシャク。27mm。このアングルが一番様になるんじゃないかな。

 地面すれすれにムラサキエダシャク
ムラサキエダシャク Selenia tetralunaria
 もっと大きければ人気が出るに違いないのだが,この個体で前翅長20mm。(ノД`)。

 歩き回るカバキリガを追いかけていると,黒っぽい蛾。ライトを当てると「黒」とはちょっと違う色を明らかにする。
アトジロエダシャク Pachyligia dolosa
 アトジロエダシャク。21mm。ベストショットとは言い難い風情。今回は記録のみ。

 目を公衆トイレの壁に転ずる。
カシワキリガ Orthosia gothica
 黒模様の発達が今ひとつなのだけど,やっぱりカシワキリガ。苫小牧では晩春にスレたのをよく見かける。もちろん,この個体はまだスレていない。

 スモモもいた。
スモモキリガ Anorthoa munda
 スモモキリガ。19mm。昨年あたりから増加の兆し。
 近くにもう1頭。20mm。


 5月に入ると,きっとウスバキエダシャクだらけになる。その後はルリモンエダシャクだらけになる。アカハラゴマダラヒトリが出てきて,白い綿帽子はすぐに汚れてしまう。
 サクラの季節まであと3週間。