ハネナガブドウスズメ。シロホシエダシャク。チビヒメナミシャク。ニカメイガ。アヤコバネナミシャク。カバイロコブガ。オオクワゴモドキ。トビマダラシャチホコ。ヒメカレハ。マエアカスカシノメイガ。オビカギバ。ホシナカグロモクメシャチホコ。ナカキエダシャク。アオバシャチホコ。ホソバナミシャク。オオバコヤガの類。アジアホソバスズメ。
中間考査採点。まだ終わっていないのだが,土日がはさまるのは大きい。虫撮りに行ける。心配なのは天気。青空はもう久しく見ていない。
朝,ガス。昼,ガス。夕方,ガスである。
20時20分出撃。ガスは相当薄くなっている。気温13℃,視程3km。灯火にガスが流れているのが分かる程度だから,この時期の苫小牧としてはフツーである。
<温泉駐車場>
そろそろスズメガが出てくる頃合いだと思っていたら図星。
ハネナガブドウスズメ。50mm。
フラッシュの片側にアルミテープを貼り付けて影が出るようにしたので,大きめの被写体で少し離れるとテキメンに光量が足りない。
こう言っては何なのだが,苫小牧で見られるスズメガの中ではサザナミスズメの次くらいに面白みのない奴。翅の模様にあまりセンスが感じられない。
この夜,沢山。駐車場で都合*6(45・47mm)。覚生川通りで*2。馬場駐車場で*1。ことごとく落ち蛾。4頭移動。手の中で暴れる。
これ。
60%以上の確率でオオバコヤガなのだけど,どうも不安がよぎるので「Diarsia sp.」にとどめておく。
属名はギリシア語“diaris”から。辞書には“raising up”とある。何かを上げるらしいが,例の Emmet の本でも意図は不明であるとしている。
<温泉看板>
トビケラが主力。4種以上いる。大変なことになりそうなので,蛾の少ない日にでも。 蛾の大物は飛来していない。
・小型のトビケラに混じってコナガ*2。
一番目立っていた蛾。
シロホシエダシャク。24mm。
苔色を更に濁らした独特の緑。美しい蛾のカテゴリーに十分に入ってくると思う。
のそっと大きめの太いツトガ。
こういうのは大体はニカメイガ。18mm。
苫小牧は稲作地帯ではないから,おそらく害虫には入ってこない。イネ科の何かを食べているのだろうが,ここでの食草は分からない。
初見のシタコバネ。こんな白抜きの紋の奴は初めて。
アヤコバネナミシャクであるようだ。11mm。
Trichopteryx 属ではなく,Acasis 属。ルリオビナミのグループである。アルテンで蛾撮りを始めて7年目になるのだが,未だに初見蛾が出てくる。とんでもないなあ。
<馬場駐車場>
フタオガに逃げられる。
・フタホシシロエダシャク(14mm),シーズン3回目。
オオクワゴモドキ。21mm。
ピンの悪い画像をわざわざ使っているような気がしないでもない。まだフラッシュを使いこなせていないのである。
<温泉看板・2巡目>
・ガガンボの類。
<覚生川通り>
ゲートの強いライトに結構な数の蛾が舞っている。
当方は落ち蛾から。
ナカキエダシャク。
こういうアングルでこの蛾が撮れるのは珍しい。大抵は落ち蛾になって,「縞模様のよく分からない何か」を営んでいる。
アオバシャチホコ。23mm。
最も美しいシャチホコガの1つ。
この夜,温泉駐車場にもう1頭。
移動後の画像。26mm。
錦大沼は疲れたのでパス。
帰宅するなり雷が鳴り始めて雨になった。舗装道路に落ちていたスズメガたちはおそらく雨をやり過ごすことができなかっただろう。