6月15日の補遺。マンレイツマキリアツバ。

 やっぱり分からないものは分からない。わざわざ横浜に行って明治時代に関する資料を探すようなことはとてもできそうもない。
 何かというと,“Mr.Manley”である。「マンレイカギバ」と「マンレイツマキリアツバ」という蛾がいて,妙な和名なのだが,要するにいずれも種小名の“manleyi”由来。人名なのはすぐに分かるが,ところがその Manley氏が何ものなのかが分からない。
 明治の英国人貿易商で例の「プライヤシャチホコ」の Pryerと近しい,同様に横浜で虫を採集していた人物とまでは判明する。そこまでは簡単。ところが,そこから先はアウト。貿易商なのか宣教師なのか謎のテロリストかさえ分からない。
 当時の横浜外国人居留地の外人リストのようなものが見つからないかと思って,ネットを引っかき回したがダメ。見つからない。力もないし,情報源も限られているし。


 6月15日の画像。
マンレイツマキリアツバ Polysciera manleyi
 マンレイツマキリアツバ。前翅長15mm(ぐらい)。
 必ず翅を立ててとまる蛾。