「日経サイエンス 2012年1月」

 『日経サイエンス 2012年1月号 p.30 「毛虫を操るウィルス」』から。
<要旨>

 バキュロウイルスはマイマイガ幼虫のegt遺伝子に働きかけ,EGTタンパクを大量に作らせる。
 ウイルスに感染した幼虫は日中でも葉上にとどまり続け,最終的には木のてっぺんに上ってウイルスの詰まった袋になる。袋が破けることでウイルスが下の葉にしたたり落ち,感染が広まる。
 詳細は不明だが,おそらく,脱皮を阻害する働きを持つegt遺伝子は幼虫に対して餌を食べ続ける刺激を与えているのではないか。
 宿主の行動に影響を与えるウイルス・病原体は他にも知られており,人間に影響をあたえている病原体も確実に存在すると考えられる。

 検索をかけると,マイマイガではないが,このウィルスは農薬としてすでに利用されている。
農薬ガイドNo.108/C(2004.6.30)天敵ウイルス資材の現状と研究開発動向 後藤 千枝


 我ながら何も知らないんだなあ。


 また見つかった。
 何が? 蒙昧が。
 無知と溶け合う脳みそが。