ウスバキエダシャク。アトジロエダシャク。シモフリトゲエダシャク。カシワキリガ。カギモンヤガ。

 今日も午前中は動けない。布団の中で固まっている。ペットロスの家人の方が活動的である。最高気温は10℃を越えたらしい。
 活動は昼が下がってから。明日は仕事に出なければならない。


 イギリスの自然保護団体であるらしい The Species Recovery Trust にモンキシロシャチホコの画像を送る。種の保全の啓蒙のため,絶滅危惧種の画像を収集中とのこと。
 「Uk Moths」で調べると,なるほどモンキシロシャチホコは「絶滅していると思われていたが70年振りに発見された云々」とある。
 これが某緑豆を上回るラディカルな団体で,原野を開発する企業への自爆テロ敢行の鉄砲玉にわたしが選ばれたのならともかく,画像ぐらいならいくらでも提供しますさ。


 わたしは心情的には資本主義打倒のためには暴力革命もありと思っているが,階級的には最下層プチブルなので何もしない。


 というわけで,出撃してみる。明日のことは考えないようにしよう。
 19時半ぐらいに出撃。心は重い。雲量は4ほどで半月。充分に暗いとはいえないが,気温が下がる前に済ませてしまおう。

アルテン温泉

 休日なので車が沢山入っている。

 案の定,地味で小振りなのがいる。大きい蛾はしんどいので丁度いい。
ウスバキエダシャク Pseuderannis lomozemia
 ウスバキエダシャクだ。前翅長18mm。
 ということは,コバネナミシャク類はわたしが倒れている間にシーズンが終わったということだろう。
 トイレの屋根際にもう1頭。
ウスバキエダシャク Pseuderannis lomozemia

 これも毎年常連の灰色頭。
アトジロエダシャク Pachyligia dolosa
 ヤガモドキことアトジロエダシャク。22mm。
 この画像では横線の金色が上手く反射していない。そこを考慮に入れても,やっぱり全体としてアスファルト色の地味な蛾である。毛がモフモフな感じなのだけが救いである。
 この夜,他に2頭以上(21mm)。

 概して蛾影は薄い。駐車場の照明に数頭が舞っている。

 5分ほど照明を見上げているうちにくるくると回って落ちてきた蛾。
シモフリトゲエダシャク Phigalia sinuosaria
 25mm。現場では第一感シロテンエダシャク。
 帰宅後画像を見ていると,疑念が湧いてくる。大きすぎる。後翅が白すぎ。内横線と亜外縁線が違う。
 図鑑を調べ直して,シモフリトゲエダシャク。前回の記録が2006年なので6年振り。

大沼公園駐車場

 車が4台ほど。キャンピングカーも止まっている。
 街路の回りを数頭の蛾が回っていて,たまに落下して後縁付近の白い斑紋を見せる。すぐに逃げられ撮影失敗。ピントなんて気にせずにとりあえず撮ってしまえばよかった。

 カシワキリガ。18mm。
カシワキリガ Orthosia gothica
 毎年同じような写真を量産している。どうせ逃げないだろうから,次は意味不明に寄ってみようと思う。

 死骸。体の右側から車に跳ねとばされたようだ。
死骸
 トビモンオオエダシャク。手振れ+照明の当て方×。設定を変えながら,もっと枚数を撮らなければならないのだろう。これは3枚しかシャッターを切っていない。
 わずかに動いたが,アリが付いていただけだった。
 今年も死骸を撮ることになるのだろうと思う。

コンビニ

 カギモンヤガ。17mm。
カギモンヤガ Cerastis pallescens
 これは窓の桟のステンレスが照り返している画像。ISOを上げればフラッシュなしでいけるかもしれなかった。


 シモフリトゲエダシャクが収穫。こういうことがあるから,ついつい毎晩出かけてはどんどん疲れていくのである。