9月8日。(2/5)。クロミスジシロエダシャク。
(10月7日記)仕事とゲームとニコ動だけ。知的に堕落しきった日々が続いている。自分のブログを開かないので,コメントがついていることに気付かなかったりしている。
続き。
クロミスジシロエダシャク。シーズン2回目である。
前翅長21mm。
フラッシュがとうとう壊れたらしく,思うようなライティングができない。カメラも一緒になって不審な挙動をとる。フラッシュをはずすと正常に戻るが,それでは撮影にならない。なにせ夜である。
アングルを変えてもしっくりこない。
後翅に黄色や黒紋が入るのは,捕食者の注意をそちらに引きつけることで,逃走のチャンスを増やす機能があるのだろうと思っているがよく分からない。単なる遺伝情報のいたずらかもしれない。
学名はMyrteta angelica。属名は例の Walker 先生,種小名は いつもの Butler 先生。どちらも原記載文に命名由来のヒントを残すような下品な真似をする方々ではない。
Myrteta は myrta に接尾語の -tus をくっつけて女性形にしたもの。ミルタというのは,植物のギンバイカ(「ギンバイカ - Wikipedia」参照)を指す。このギンレイカがこの属の食草であるのかは不明。Walker はインドから送られてきた標本で命名している。採集者がインドで食草をチェックしている可能性は低いから,Walkerが食草を知らなかった可能性は高い。わたしは蛾のイメージから命名したのではと疑っている。
種小名の angelica も植物。シシウド(「シシウド属 - Wikipedia」参照)。こんどこそ食草だろうかと思って『標準図鑑』を見ると,エゴノキ喰いである。Butler も日本伝来の日光産の標本が元ネタなので,こちらも大いにテキトーかも。