ケイさんからの虫メール。トゲナナフシ。

 相変わらず更新が滞っているのだけど,相変わらず仕事がきつかったり夜通しゾンビ映画を見たりしているのである。


 年末で忙しいだろうに,神奈川のケイさんからメールが届いた。感謝。彼をはじめ,色々な人に支えられて支えてもらって何とか日々を送れている。
 (有馬記念は残念だったらしい……)


 メールのタイトルに「ななふし」。うーん,スキマ産業的な昆虫が来たなあ。どちらかというと南方系の虫で,ホカイドのわたしは野外ものを見たことがまだない。
 どうしたことか,ナナフシはゲーム「とびだせ どうぶつの森」に出てくる。
 ようつべから。

 攻略サイトで「虫一覧」を見ると,ナナフシが最マイナー昆虫であるようだ。ナナフシの認知度が高まるのは結構なことなのだが,どうせなら「シリアゲムシ」とか「アザミウマ」とか「ネジレバネ」なども知っておくべきだし,ゲーム的にも冬には「フユシャク」があってしかるべきだと思う(冬の虫はケラとミノムシのみ)。昆虫にはもっと種類があるんだよ。


 それで,ケイさんの画像。「先月」とあるから11月撮影。
トゲナナフシ Neohirasea japonica
 綺麗に撮れているなあ。トゲナナフシとおぼしい。


 ナナフシはわたしの古い頭では直翅目なのだが,今は独立させて「ナナフシ目」とするのが定説らしい。
 なんだか味気ない名称なので,古目の図鑑を調べて見る。
 昭和27年訂正(特需景気の反動不況の頃だ)の,北隆館『日本昆蟲圖鑑』では「直翅目 竹節蟲亞目」として分類されている。「竹節蟲」というのは,ミミズを蚯蚓と書いて「きゅういん」と読んだり,カミキリムシを「天牛」と書いてこちらは普通「かみきり(むし)」と読んだりするたぐいの話で,「ななふし」と読んでおけばいいのだと思う。つまらないなあ。


 ついでにリンネがナナフシをどこに分類しているのか探したが,現在未確認。更新が遅れたのはそれが大きな理由なのである。


 というわけで,カギバガが今ひとつなので,次回からはまたリンネ分類のネタが始まります。ごめんなさい。