札幌出張報告(3)。
(承前)
研修2日目。市内のH高校で科目に分かれての分科会。5時起きでカップラーメンを食べて支度をしてホテルをチェックアウト。
地下鉄に乗ってバスに乗って。
医大の臓器移植の医師の講演。医師レベルでは「脳死は(無条件に)人間の死である」は当然であるようだ。それはそうだろうな。さもないと仕事にならないし。
でも法的には確定していない。改正後の移植法で文言は削除されているが,ガイドラインで死はダブルスタンダードのままである。そういうことは講演では語られない。親族優先提供についてもスルーされる。
要するに倫理学的にやっかいな部分はともあれ,という立場なのだろう。目の前の病人を助けるのが役割だからしかたない。ここでも科学は価値を扱わない。わたしはドナーカードを持ち歩いている。3に○を付けている。
午後は実践報告。道徳色が強い。わたしは哲学は好きだけれども,哲学と道徳教育とは無関係だと思っている。「生命なんて本当はちっとも大切ではないんじゃないの」から考え始めないと考えたことにならない。
というわけで,2日間の研修はお終い。
買った虫本の3冊目も帰苫のバス中で読み切ってしまう。
- 作者: 細辻豊二
- 出版社/メーカー: 全国農村教育協会
- 発売日: 1999/03/01
- メディア: 単行本
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ゴルフ場における傾向と対策の本である。いかにゴルフ場が異常な環境であるかがよく分かる。
※現在,分類に関するラテン語文献読みはドロヌマ中。もう少し,じゃなくて,もう大分かかりそう。何が悪いってナンダカ分からない虫について記述しているアリストテレスが主犯。従犯はハサミムシとハネカクシとシャチホコ幼虫がゴチャゴチャになっている近世の連中である。