「みちのく会 in 札幌」私的レポ無気力幹事編(5/6)。2月24日。話題提供の前半戦。

 ※5月4日うp。
(承前)


 朝起きて,昨夜のオークションの決算作業。入札カードから,SさんのノートPCのエクセルに入力。ホテルのフロントで印刷してもらって,これが請求書。代金を取り立てて回って,出品者にアガリを支払う。


 かくして朝食を食べ損なう。下級幹事とはそういうものである。
 空腹だが,2日目のイベントである「話題提供」には間に合う。そちらが優先。


 その1。「中国陝西省の蛾」。


左上:エゾヨツメ。
右上:マツキリガが3種いた。
右下:マイコトラガ。日本と同一種のようだ。



左上:クロスジキリガ。下の個体は日本のそれと異なる。
左下:スギタニキリガ3種。下2種は日本にいない。
右:ヒメカレハ。



夏の西安はいつもモヤっている。ミドリヒョウモン。



ホウジャク類。
蝶を飼育している人がいた。翅で孔雀を作るとのこと。
食べ物が辛くて大変で,下痢をしながら食べていた。



夜間採集。シロオビドクガが3種。
左下はほとんどがカトカラ。右上はエゾシロシタバ。



右上:上がムラクモカレハ,下がカレハガ。大阪で大発生したものと同じ種。
右下:上がナカスジシャチホコの原名亜種。下2つは一回り大きい。



左上:ミツモンケンモン。日本のものより濃い。
右上:カギバシャチホコ
左下:ハグルマヤママユ。
右下:シロオビドクガ。



左上:2つ目のアオバシャチホコは日本のものとギザギザが異なる。
右上:マルモンヤガ。日本のものよりも●が大きい。


(以後,カトカラ図鑑に突入。置いて行かれてしまった。8種中2つだけ取り上げる)

C. invasa。ワモンキシタバとは異なる。日本においてもワモンキシタバとキララキシタバは似ているが別種である。



C. moltrechti。これは珍品。

Q:糖蜜は行わなかったのか?
A:一応やっては見たが,成果がなかった。

 灯火系の蛾屋にはカトカラは敷居が高い。


 その2。「北海道のフユシャク」

 内容変更。

 北海道のフユシャクについてのコメント。

 道固有種は出ていない。大陸種が稚内あたりに出ていないだろうか。


 タカオキリガ。

 タカオ−アズサ戦争が一部(2人)でブームになっている。西湖にずいぶん通って2人でそれぞれ100頭ほど採集。
 野外では幼虫は採集されていない。画像は採卵ものである。モミをよく食べる。

 Q:樹の高所にいるのでは?
 A:その通りである。樹が大木なので叩け(ビーティング)ない。


 アズサキリガ。

 野外ではゴヨウマツを食べている。叩いてもなかなか落ちてこない。エダシャクばかり落ちてくる。
 若齢ではタカオと区別が付かない。柔らかい葉が好き。


 オガサワラカギバ。


 ※発表者のNさんがシャクトリムシやカギバガの幼虫飼育から蛾の本格研究をスタートした方であることは,著書『冬尺蛾』で知っていた。

冬尺蛾―厳冬に生きる (蝶蛾シリーズ (9))

冬尺蛾―厳冬に生きる (蝶蛾シリーズ (9))


 オビグロスズメ他。

 @日光。モミに依存。


 ハグルマヤママユの記録。


 5齢で5cmほど。

 カレハガの幼虫は割愛。話を追い切れなかった。次はフユシャク編。


(この項つづく)