ムカデ勉強会(4)。
<承前>
オオムカデ目 Scolopendromorpha (すころぺんどろ/もるふぁ)
ちなみに田辺『多足類読本』では,
強大な顎肢,咬まれたときの激痛,印象的な色彩,敏速な動き。属名の Scolopendra(スコロペンドラ)という語の響きには,この生き物のありとあらゆる印象がこめられているようだ。(p.8)
こういう記述がこの本の美質。でもゴカイもスコロペンドラだしなあ。もちろん第一義としては「ムカデ」なのだろうけども。
- メナシムカデ科 Cryptopidae (くりぷと/ぴー/だえ) ※言葉狩りに引っかからないかどうか不安。
- メナシムカデ属 Cryptops (くりぷと/ぷす)
- [希] cryptops 隠された・秘密の + ops 眼
- ニホンメナシムカデ C. japonicus (やぽにくす)
- [羅] 日本の
- アカムカデ属 Scolopocryptops (すころぽ/くりすと/ぷす)
- [希] scolopos 棘 + cryptops メナシムカデ
- セスジアカムカデ S. rubiginosus (るーびーぎのーすす)
- [羅] 錆びている
- ヨスジアカムカデ S. quadristriatus (かどり/すとりあーとぅす)
- [羅] quadrus 4つの + stria 溝・しわ + atus 所有を示す接尾辞
次はジムカデ。さすがにね,次でムカデはおしまい。飽きたんです。ごめんなさい。
明日は3年クラスの平常授業の最終。プロジェクターを使ってマイマイガの講義を30分ぐらいする予定。「日本史枠」なんだけどね。
さもないと彼らは蛾について知る機会なんて一生ないだろうしねえ。文科省的にはアレなんだろうけど,他に時間を取れなかったんだ。特別講義枠を作ってくれるほど職場で人望があるわけでもないし。