ケイさんからの蛾だより。フクラスズメ。

 4月20日付けでメールが来ていた。当ブログの古い読者@ほぼ絶滅危惧種にはおなじみの,結果の分からない競馬予想サイト「ケイの言ってみようか!」の管理人のケイさんから。かつてわたしがネット碁に入り浸っていた時に知り合った人たちのうちで,交流がまだ続いている最後の一人である。
 あからさまに自堕落な精神のままのわたしとは違って,彼はまじめに働いて結婚して子供を育てたりして立派に社会人しているらしい。でも,きっと(ry ……(ごめんなさい)。
 
 添付画像。感謝。やたら綺麗な画像で,サイズも調整されている。感謝。
フクラスズメ Arcte coerula
 フクラスズメだ♪。嬉しいなあ。やっぱり蛾が好きである。
 越冬明けなので頭が禿げていたり翅がすり切れていたりするが,秋に見られる新物はなかなか美しい。
 名前について,2010年12月26日記事再掲。

 実は和名の由来がよく分からない。
 いわゆる「膨ら雀」で,冬場に見つかる大きめの茶色の蛾の姿からの連想なのだろうと単純に考えていた。そのように書いたサイトも散見する。
 ところが最近入手した昭和26年の北隆館『日本昆虫図鑑改訂版』を念のために見てみると,索引に漢字記載があって,フクラスズメは「張天蛾」である。あれ困ったな,という次第。
 「天蛾」はスズメガのことだから,「フクラスズメ」のスズメは「雀」でなく,実は「スズメガ」なのかもしれない。

 雀を煮染めて踏みつけたような見かけだが,「スズメガ」説はいい線行っていると思う。新しい情報が入ったら,またブログに紹介していきたい。