ウスバキエダシャク。ルリオビナミシャク。ナカモンキナミシャク。エゾモクメキリガ。カタハリキリガ。オカモトトゲエダシャク。クロオビシロナミシャク。トギレフユエダシャク。ウスアオキリガ。

8℃

 今日も暖かくない。車を走らせて道路はガスが出ている。夕方に見上げた空はアスファルト色だった。
 気温は5℃もあれば大丈夫。湿度が高いから蛾探しには適していると思った。
 

丸瀬布道の駅

 
 連休だから,というのではなさそう。20時少し前。
 駐車場には10台以上の車が着いている。現場風の人たちが何人も集まって,煙草を吸ったり砂利の話をしたりしている。髪を黄色く染めて頭上にお団子にした背の高い女性がトイレから出てくる。事務系の勤め人が休んでいる今こそ彼らのかき入れ時なのかもしれなかった。
 
 温湿度計を撮って,その壁に蛾を見つける。
 ウスバキエダシャク。15mm。春の支配的な蛾。苫小牧では5月中うんざりするほど発生していた。
ウスバキエダシャク Pseuderannis lomozemia ♀
 触覚が♂♀で異なり,これは♀。ほどなく♂も。
ウスバキエダシャク Pseuderannis lomozemia ♂
 ♂は櫛歯になる。逃走。
 
ルリオビナミシャク Acasis viretata
 変な姿勢で撮っているので,歪んだ画像になる。緑は眼視では分からない。
 ルリオビナミシャク。13mm。Trichopteryx属ではないが,この蛾はウスベニスジとともにわたしの脳内では「コバネナミシャク」に分類されている。
 
 これも多くてしんどい蛾。
ナカモンキナミシャク Idiotephria evanescens
 ナカモンキナミシャク。14mm。
 ウスバキエダやナカモンキナミ*1はそこそこサイズがあるので,カバナミのようにはスルーしづらく厄介である。
 
 落ち蛾。
エゾモクメキリガ Brachionycha nubeculosa
 エゾモクメキリガ。24mm。前回のものとは模様が違う。個体変異があるとのこと。
エゾモクメキリガ Brachionycha nubeculosa
 同一個体。視点が高く,失敗画像。
 撮影後,移動。自販機前の歩道なのでそのままだと踏まれる。
 
カメノコテントウ 死骸
 
 カタハリキリガ。21mm。光の当たり方によって,ずいぶん違って見えることに驚かされる。
カタハリキリガ Lithophane rosinae
 やっぱり多方向から撮っておかないと後から同定に迷うことになるのだろう。わたしは疲れるので1個体で3枚を超えることはほとんどない。たいていは2枚。
 
 オカモトトゲエダシャク
オカモトトゲエダシャク Apochima juglansiaria
 現地はムラサキエダと信じて疑わなかった。
 
 蛾群。2頭だけだが。
蛾群
 クロオビシロナミシャクとカバナミシャク。
 
トギレフユエダシャク Protalcis concinnata
 トギレフユエダシャク。測定漏れ。
 
ウスアオキリガ Lithophane venusta
 ウスアオキリガ。17mm。
 
 ◎マユミトガリ
 ◎不明キリガ(18mm)。
 
 雨が降ってきた。まだ顔に雨粒が当たるのが分かる程度。撤退。
 
 瀬戸瀬駅通過。カメラが濡れるのが嫌。雨に動けなくなった蛾を見るのが嫌。
 
 すぐに雨はフロントガラスをはっきり叩くほどになった。蛇行する道は雨に視界を歪ませてガスを立ち上らせていた。運転は我慢するしかなかった。
 
 コンビニの窓にキリガがいた。アオヤマなら撮っていたかもしれない。しかしそれはわたしには明らかにホソバの特徴を示しているように思えた。

*1:中途半端に略しているのは検索よけ。