カバスジナミシャク属。ヒゲナガカワトビケラ。フタテンツマジロナミシャク。

 一部の生徒は不愉快なことにわたしの歴史や倫理の話を聞きたくないらしく,わたしに虫ネタを振ってくる。彼らには昆虫類に関する知識がほとんどない。もっとも身近な野生生物に無知であるのは恥ずかしいことだと思うので,少しの時間を割いて彼らの質問に答える。
 こんなことは義務教育で済ませておくべきである。小中の教員はもっと頑張ること。
 
 ある生徒が言う。部活動の帰りに自転車にを漕いでいると,SWN大橋で白い蛾が顔にぶつかってきて困るという。この時期に沢山出てきそうな白い蛾なら,直感ではゴマダラヒトリ。でもそんなに大量に発生するものだろうか。
 
 仕方ないので,20時半ころに大橋に行ってみる。
 蛾なんて全然いない。数メートルおきにヒゲナガカワトビケラが散在するだけである。ヒゲナガカワトビケラ  Stenopsyche marmorata
 すごく,いつもの奴である。この土地では川虫には不自由しない。
 
 やっと蛾を見つけたのだが,白くない。小さい。
カバスジナミシャク属 Martania sp.
 前翅前縁がわずかにのぞいている。カバスジナミシャク属の蛾。ヒメカバスジかコカバスジかどちらかだろう。測定前に逃走。
 
 もう1頭。これも違う。
フタテンツマジロナミシャク Euphyia unangulata
 この蛾は遠軽ではよく見かける。フタテンツマジロナミシャク
フタテンツマジロナミシャク Euphyia unangulata
 北方系の蛾である。ハコベナミとの比較はhttp://d.hatena.ne.jp/yyzz2/20081202/p1を参照されたい。
 
 というわけでハズレ。あした,授業で文句を言ってやろう。