モンシロドクガ。オオクシヒゲシマメイガ。セスジヨトウ。ヨツボシホソバ。ベニエグリコヤガ。キタエグリバ。クロテントビヒメシャク。エゾシモフリスズメ。シロケンモン。カシワマイマイ。ヘビトンボ。カワゲラの類。ツマジロカラスヨトウ。トリバガの類。ヒメシャクの類。ヨツボシノメイガ。タデコヤガ。オオコブガ。
昨年は夏の虫撮りをすっかり没ってしまった。初めての遠軽の夏と新しい職場はわたしの心身を破壊したからである。
今年はとりあえず壊れ方が昨年ほどではない。
というわけで夏の夜回りとしゃれ込もう。。丸瀬布の道の駅へ。
丸瀬布
右上はデータ記録代わりに撮っている温湿計。湿度が振り切っているのだが,どうなんだろう。
21時20分。蛾だらけである。嬉しいねえ。
喜びもつかのま。まずい。多い。
モンシロドクガ。17mm。ナミやチャほどの被害は出てないものの,毒があるといわれている蛾。そいつが壁に沢山張り付いている。路灯を舞っている蛾の多くも色やサイズから見てモンシロのようだ。
油断していた。わたしは普段着。ワイシャツ姿だ。帽子も持ってきていない。よほどこちらが警戒しないと,モンシロたちはわたしの禿げかけている頭に躍りかかったり袖の中に潜行を試みるに違いない。
これは20mm。
かくして遠軽の夏の初めての虫撮りはたちまちにして暗雲が立ちこめた。
直感的に,蛾の1/3はモンシロドクガ。さらに1/3はオオクシヒゲシマメイガである。後者は織り込み済み。10日ほど前からコンビニで多く飛来していた。
♂は触覚が櫛歯になる。15mm。
寄ってみる。こちらは♀。
どうしてこんなマイナーな蛾が大量発生しているものか。
モンシロの間をぬい,クシヒゲをかき分けて他の蛾を探す。
BIG2以外の蛾は実に多様。
セスジヨトウ。15mm。
ヨツボシホソバの♀と♂。
♀。18mm。
♂。18mm。あれ,同じサイズ。♀が大きいものだと思い込んでいた。
ベニエグリコヤガ。9mm。
キタエグリバ。22mm。これは美麗種だと思う。
おそらくクロテントビヒメシャク。9mm。上のは小型のトビケラ。この土地は小型の川虫には事欠かない。
スズメガが少ないのは予想外。
エゾシモフリスズメ。
シロケンモン。22mm。
カシワマイマイ♂。25mm。昨年の8月頭に町内で大発生した。まだ♂がちらほら。♀はこの夜未見。
いろいろ割愛。
・ウスベリケンモン。
・キベリネズミホソバ(19mm)。
・キガシラオオナミシャク(32mm)。
・エルモンドクガ(29mm)。
・スジモンヒトリ(22mm)。クワゴマダラヒトリ(15mm)。
ノメイガやミズメイガやツトガ類はスルー。
蛾以外。
この土地はヘビトンボが多い。窓の明かりにフツーに飛来する。
このカワゲラも多い。
背景は自販機。
例の甲虫はことごとく小さい。
4cmを割り込む。
頭に蛾がたびたびぶつかってくる。もう嫌。離脱。
瀬戸瀬
ここもクシヒゲシマメイガだらけ。モンシロドクガはかなり少ない。
分からない白い蛾。
12mm。ヒメシャクなんだろうけど,それ以上はちょっと。この手のヒメシャクが分かる人って,両親のどちらかがヒメシャクなのかそれとも前世がヒメシャクだったに違いない。
ツマジロカラスヨトウ。23mm。
ヨツボシノメイガその他詰め合わせ。
トリバガ……なんだけどねえ。11mm。
タデコヤガ。10mm。
コヤガは他にも2種。スレ。
オオコブガじゃないかと思う。11mm。
他,割愛。
・ツマジロツマキリアツバ。シラホシヨトウ(22mm)。
・ハガタキコケガ(12mm)。
カシワが大量発生したりして大して自然が豊かとも思えないのだが,それでも種数は苫小牧よりも多い。
次回はドクガ対策をして,もっと本腰を入れて撮ろう。