モンシロドクガ。オオクシヒゲシマメイガ。セスジヨトウ。ヨツボシホソバ。ベニエグリコヤガ。キタエグリバ。クロテントビヒメシャク。エゾシモフリスズメ。シロケンモン。カシワマイマイ。ヘビトンボ。カワゲラの類。ツマジロカラスヨトウ。トリバガの類。ヒメシャクの類。ヨツボシノメイガ。タデコヤガ。オオコブガ。

2014-07-21

 昨年は夏の虫撮りをすっかり没ってしまった。初めての遠軽の夏と新しい職場はわたしの心身を破壊したからである。
 
 今年はとりあえず壊れ方が昨年ほどではない。
 というわけで夏の夜回りとしゃれ込もう。。丸瀬布の道の駅へ。
 

丸瀬布

 右上はデータ記録代わりに撮っている温湿計。湿度が振り切っているのだが,どうなんだろう。
 
 21時20分。蛾だらけである。嬉しいねえ。
路灯
 
 喜びもつかのま。まずい。多い。
モンシロドクガ Sphrageidus similis
 モンシロドクガ。17mm。ナミやチャほどの被害は出てないものの,毒があるといわれている蛾。そいつが壁に沢山張り付いている。路灯を舞っている蛾の多くも色やサイズから見てモンシロのようだ。
 油断していた。わたしは普段着。ワイシャツ姿だ。帽子も持ってきていない。よほどこちらが警戒しないと,モンシロたちはわたしの禿げかけている頭に躍りかかったり袖の中に潜行を試みるに違いない。
モンシロドクガ Sphrageidus similis
 これは20mm。
 
 かくして遠軽の夏の初めての虫撮りはたちまちにして暗雲が立ちこめた。
 
 直感的に,蛾の1/3はモンシロドクガ。さらに1/3はオオクシヒゲシマメイガである。後者は織り込み済み。10日ほど前からコンビニで多く飛来していた。
オオクシヒゲシマメイガ Datanoides fasciata
オオクシヒゲシマメイガ Datanoides fasciata ♂
 ♂は触覚が櫛歯になる。15mm。
 寄ってみる。こちらは♀。
オオクシヒゲシマメイガ Datanoides fasciata
 どうしてこんなマイナーな蛾が大量発生しているものか。
 
 モンシロの間をぬい,クシヒゲをかき分けて他の蛾を探す。
 BIG2以外の蛾は実に多様。
 
セスジヨトウ Apamea scolopacina
 セスジヨトウ。15mm。
 
 ヨツボシホソバの♀と♂。
ヨツボシホソバ Lithosia quadra ♀
 ♀。18mm。
ヨツボシホソバ Lithosia quadra ♂
 ♂。18mm。あれ,同じサイズ。♀が大きいものだと思い込んでいた。
 
ベニエグリコヤガ Holocryptis nymphula
 ベニエグリコヤガ。9mm。
 
キタエグリバ Calyptra hokkaida
 キタエグリバ。22mm。これは美麗種だと思う。
 
クロテントビヒメシャク Idaea foedata
 おそらくクロテントビヒメシャク。9mm。上のは小型のトビケラ。この土地は小型の川虫には事欠かない。
 
 スズメガが少ないのは予想外。
エゾシモフリスズメ Meganoton analis
 エゾシモフリスズメ
 
シロケンモン Acronicta vulpina
 シロケンモン。22mm。
 
カシワマイマイ Lymantria mathura
 カシワマイマイ♂。25mm。昨年の8月頭に町内で大発生した。まだ♂がちらほら。♀はこの夜未見。
 
 いろいろ割愛。
ウスベリケンモン
キベリネズミホソバ(19mm)。
キガシラオオナミシャク(32mm)。
エルモンドクガ(29mm)。
スジモンヒトリ(22mm)。クワゴマダラヒトリ(15mm)。
 ノメイガやミズメイガやツトガ類はスルー。
 
 蛾以外。
ヘビトンボ  Protohermes grandis
 この土地はヘビトンボが多い。窓の明かりにフツーに飛来する。
 
 このカワゲラも多い。
カワゲラの類
 背景は自販機。
 
 例の甲虫はことごとく小さい。
甲虫の類
 4cmを割り込む。
 
 頭に蛾がたびたびぶつかってくる。もう嫌。離脱。
 

瀬戸瀬

 ここもクシヒゲシマメイガだらけ。モンシロドクガはかなり少ない。
オオクシヒゲシマメイガ
 
 分からない白い蛾。
ヒメシャク亜科 Sterrhinae
 12mm。ヒメシャクなんだろうけど,それ以上はちょっと。この手のヒメシャクが分かる人って,両親のどちらかがヒメシャクなのかそれとも前世がヒメシャクだったに違いない。
 
ツマジロカラスヨトウ Amphipyra schrenckii
 ツマジロカラスヨトウ。23mm。
 
ヨツボシノメイガ Talanga quadrimaculalis
 ヨツボシノメイガその他詰め合わせ。
 
トリバガ科 Pterophoridae
 トリバガ……なんだけどねえ。11mm。
 
タデコヤガ Pseudeustrotia candidula
 タデコヤガ。10mm。
 コヤガは他にも2種。スレ。
 
オオコブガ Meganola gigas
 オオコブガじゃないかと思う。11mm。
 
 他,割愛。
ツマジロツマキリアツバシラホシヨトウ(22mm)。
ハガタキコケガ(12mm)。
 
 
 カシワが大量発生したりして大して自然が豊かとも思えないのだが,それでも種数は苫小牧よりも多い。
 
 次回はドクガ対策をして,もっと本腰を入れて撮ろう。