7月23日前半戦。モンシロドクガ。エルモンドクガ。カシワマイマイ。ノンネマイマイ。ミツテンノメイガ。ツゲノメイガ。ギンモンシマメイガ。ヤスジシャチホコ。アカネシャチホコ。オオケンモン。ナシケンモン。エゾシロシタバ。ワモンキシタバ。クロテンカバアツバ。シロスジキノコヨトウ。Euxoa属の蛾。クロミツボシアツバ。

7-23

 結論から先に言えば,「ダメ」である。遠軽は,質・量ともに蛾が多すぎである。苫小牧時代のようなつもりでいるとオーバーフローする。
 発生状況の定点観測をしたければ,対象の蛾を絞り込まねばならない。今後のことについては,しばらく(2年ぐらい)試行錯誤になりそうだ。
 
 7月23日も蛾が多すぎた。2回に分ける。
 
 撮った順ではなく,まとめ直しての画像貼り。つまらないのだけど仕方ない。
 

丸瀬布

 2日前と状況は変わっていない。路灯には蛾がわんわんしている。あからさまに大半はモンシロドクガである。
 準備はOK。今夜は蛾撮りの正装である。黒スキー帽で耳まで覆う。ワイシャツの袖を下ろして,袖ボタンを留めて,紺の作業衣を着込む。ジッパーを完全にあげて襟を立てる。長めの靴下。膝当てを巻く。これはアスファルトに膝をついての撮り対策である。膝当てなしではたちまちズボンの膝に穴が開く。
 これで完璧である。ざまあみろ。暑い夜は死ぬほど暑いのである。
 
 それで,モンシロドクガ
モンシロドクガ Sphrageidus similis ♀
 16mm。はっきりしないが♀っぽい。
 こっちはウサ耳。♂である。少し小さいはずだが測定していない。
モンシロドクガ Sphrageidus similis ♂
 横並び。
モンシロドクガ Sphrageidus similis
 大きさが微妙に違う。
 
 ドクガもう2種。
エルモンドクガ Arctornis l-nigrum
 エルモンドクガ。33mm。大きめの蛾。よく分からないがアクセス数的には人気がある。無毒。
 
カシワマイマイ Lymantria mathura
 カシワマイマイ。♀。35mm。
 ♀も出てきた。まだ数頭。8月初めには大発生する予定.
 
ノンネマイマイ Lymantria monacha
 ノンネマイマイもいた。1頭だけ。
 
 オオクシヒゲシマメイガはやや減少。
 メイガ3種。
ミツテンノメイガ Mabra charonialis
 ミツテンノメイガ。9mm。ボケ画像。下手。
 
ツゲノメイガ Glyphodes perspectalis
 ツゲノメイガ。12mm。
 
ギンモンシマメイガ Pyralis regalis
 ギンモンシマメイガ。10mm。
 
 その他,ヨツボシノメイガ,スルー。分かりそうもないもの2種スルー。
 
 シャチホコ2種。
ヤスジシャチホコ Epodonta lineata
 ヤスジシャチホコ
 ヤスジといえば「春一番シャチホコ」だが,これは2化ものなのだろう。道東でも2化であることを確認して,地味ではあるがこの夜最大の収穫。
 
アカネシャチホコ Peridea lativitta
 アカネシャチホコ。29mm。わたしには珍しい。
 
 次。ケンモン。
オオケンモン Acronicta major
 オオケンモン。33mm。のそっと大きく,小振りの環状紋が円形でポカンとしているので分かりやすい。
 
ナシケンモン Viminia rumicis
 ナシケンモン。18mm。苫小牧では見飽きている。遠軽はどうなんだろう。
 
 その他,23mmの同定の難しそうなケンモンヤガ
 
 次。カトカラその1。
エゾシロシタバ Catocala dissimilis
 おそらくエゾシロシタバ。測定漏れ。
 
 その2。
ワモンキシタバ Catocala fulminea
 こちらはワモンキシタバで問題なし。27mm。
 遠軽町では糖蜜をするとヒグマの餌食になるような気がする。きっとやらない。
 
 旧シタバガ群。
クロテンカバアツバ Anachrostis nigripunctalis
 クロテンカバアツバ。逃走。テンクロよりも少し小さい。
 
 マイナー系ヤガ3種。
シロスジキノコヨトウ Stenoloba jankowskii
 シロスジキノコヨトウ。17mm。
 
Euxoa属
 クロヤガっぽいが危ない。Euxoa属の蛾ということで。19mm。
 
クロミツボシアツバ Sinarella japonica
 クロミツボシアツバ。いい色なのだが小さい。10mm。
 
 どれもこれもボケている。目がもうアウトなのかな。光の当て方もまずそう。
 
 (続く)