7月23日後半戦。ハガタアオヨトウ。オオアオバヤガ。ジョウザンヒトリ。キジマソトグロナミシャク。ホシシャク。ウスムラサキヨトウ。ツメクサガ。マエジロヤガ。キタエグリバ。オオフタオビキヨトウ。オオヒサゴキンウワバ。キンオビナミシャク。キヒメナミシャク。ハガタキコケガ。ハスオビマドガ。クワゴマダラヒトリ。ヨツボシホソバ。カシワマイマイ。
(承前)http://d.hatena.ne.jp/yyzz2/20140723
フラッシュの電池を交換して車から戻ると,眼鏡をかけた初老のおじさんが蛾のおびただしく貼り付いた道案内表示をペンライトで照らしている。こういうのは標識マニアか虫屋なのだが,前者に出会ったことはまだない。
はたして虫屋である。わたしに声をかけてくる。
おや,先客がいましたか。何を採っているんですか。
こんばんは〜。蛾です。
採集はするんですか。
いやあ,写真だけです。標本箱の整理ができなくて。
旅行中の島根のチョウ屋さんとのこと。午前中は白滝に行ったのだけどイマヒトツだったという。蛾まみれの路灯を見上げて,さすが北海道だとしきりに感嘆する。ドクガばかりなのだが。
カトカラとかはいませんか。
ああ,あっちの掲示板のところにいました。ワモンだと思いますけど。
カトカラって言われても,一歩踏み込んだ虫好き以外には通じまい。虫屋が顔を合わせるとすぐにジャーゴンが飛び交う。
彼は毒ビン(ワンカップの容器)を取ってきて,カトカラに押しつけた。酸の臭いがした。カトカラはカップの中に転げ落ちる。
チョウ屋さんでも,カトカラは好きだという人が少なくないらしい。この際だから,カトカラ=蝶,セセリ=蛾にしてしまえばいいとわたしは思う。
後はめいめい蛾探し。君子の交わりは水のごとし。
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蛾像に戻る。
緑色の蛾2種。
ハガタアオヨトウ。16mm。
オオアオバヤガ。28mm。蛾の緑は,蝶にはない輝きを持っている。
初見3種。
ジョウザンヒトリ。1枚撮って逃げられた。もう2度と出会えないような気がする。それほど美しい蛾。写真は下手くそでダメ。
キジマソトグロナミシャク。20mm。ウストビモンと同じ顔つきなので同属・近縁だと踏んでいたが,案の定同じ Eulithis属。「美しい石」の意。
ホシシャク。24mm。思っていたよりも大きい。エルモンドクガの白に似ている。
ヨトウガ系,その他ヤガ科。
ウスムラサキヨトウ。16mm。
ツメクサガ。15mm。
マエジロヤガ。14mm。
キタエグリバ。22mm。
オオフタオビキヨトウ。22mm。
オオヒサゴキンウワバ。19mm。光の方向で色が変わる。
更にその他。
キンオビナミシャク。17mm。色あせているが,真ん中の帯に途切れがあるとキンオビ。
キヒメナミシャク。10mm。
ハガタキコケガ。12mm。
なんでもいるなあ。という感じ。
ハスオビマドガ。13mm。
集合写真。
クワゴマダラヒトリ,ヨツボシホソバ,キタエグリバ。
もう23時に近い。これ以上粘っても疲れるばかりである。チョウ屋のおじさんに挨拶して帰路につく。
没蛾像組。
・分からない小アオシャク(12mm)。
・オオクシヒゲシマメイガ。
・クビワウスグロホソバ(20mm)。
・シロモンヤガ(15mm)。モクメヨトウ(13mm)。
・ヒサゴスズメ(29mm),おじさんに捕獲される。クルマスズメ(38mm)。
・ホソバトガリバ(20mm)。