8月15日後半戦。オニベニシタバ。オオシロシタバ。ヨツボシホソバ。キベリネズミホソバ。シラオビキリガ。エゾベニシタバ。エゾシロシタバ。キシタミドリヤガ。オオアオバヤガ。ヤンコウスキーキリガ。ツメクサガ。アオバシャチホコ。ムラサキシャチホコ。

 (承前)http://d.hatena.ne.jp/yyzz2/20140815
 
 カシワマイマイの死骸をかき分けて,ジュースに蛾が集まってくる。
オニベニシタバ Catocala dula and オオシロシタバ Catocala lara
 オシロシタバオニベニシタバ。オオシロがオープンで,オニベニがクローズなのは相変わらずである。
 
オニベニシタバ Catocala dula and ヨツボシホソバ Lithosia quadra
 オニベニシタバヨツボシホソバヨツボシホソバはこの夜の写真のほとんどに写り込んでいる。丸瀬布糖蜜をやるとヨツボシホソバが沢山集まりそうだ。印象では遠軽はホソバ類が多く,スズメガは少ない。
 蛾が夜に適応していったのは鳥対策からなのだろうが,その反面,食糧事情は悪そうだ。大型種を中心に口器が退化している蛾種が目立つのも,チョウに比べて十分な栄養を補給できないからだろう。どうせ餌がないのなら消化器なんてあっても無駄である。
 こちらにはキベリネズミホソバが写っている。大きいのはオオシロシタバ
オオシロシタバ Catocala lara and キベリネズミホソバ  Ghoria gigantea
 
 オシロシタバヨツボシホソバシラオビキリガ
オオシロシタバ Catocala lara and others
 
 エゾベニシタバがいた。
エゾベニシタバ Catocala nupta
 帯が橙色なので翅を開いていればすぐに見分けられる。
エゾベニシタバ Catocala nupta
エゾベニシタバ Catocala nupta
 この夜,オニベニはこの1頭だけ。
 
 カトカラのその他画像。
エゾシロシタバ Catocala dissimilis
 エゾシロシタバ
 
オオシロシタバ Catocala lara
 オシロシタバ
 
オニベニシタバ Catocala dula
 オニベニシタバの美しい個体。
 カラスアゲハの緑とも違う。蛾の緑は最も美しい色の一つである。
 
ケンモンキシタバ Catocala deuteronympha
 ケンモンキシタバ
 
 緑の蛾たち。
 キシタミドリヤガ。前のめりになっているので寸詰まりに写っている。
キシタミドリヤガ Xestia efflorescens
 
 オオアオバヤガ。この土地では珍しくない。
オオアオバヤガ Anaplectoides virens
 
 小型の美しいヤガ2種。
 ヤンコウスキーキリガ
ヤンコウスキーキリガ Xanthocosmia jankowskii
 
 ツメクサガ
ツメクサガ Heliothis maritima
 
 シャチホコ2種。
 最初何だか分からなかった。アオバシャチホコ
アオバシャチホコ Zaranga permagna
 3cmほどの中型蛾なのだが,目が(あの大きな)カトカラ慣れしていたので一瞬サイズ感覚が取れなかった。
 
 ムラサキシャチホコ。真上からでは価値が大幅減である。
ムラサキシャチホコ Uropyia meticulodina
 
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 1時間半。わたしにしてはずいぶん粘った。撮ったのが79枚。これはかなり多い。
 
 カトカラの学名遊びは次回にでも。