エダシャク亜科の修正中。属名と種小名との性の一致について,Biston属確認。

 HPの学名ごっこ。次はナミシャクで,リストはもう完成している。現在の北海道のナミシャクは76属214種が決定版だと思う。その前にエダシャクの修正を終わらせないと,ということで連休に作業中。
 

  • Alcis属の画像追加。
    • 蛾4種の抜け画像をすべて Seitz で補完。プライヤーについての小西正泰氏のサイトが消滅しているので,こちらも削除。
  • Amblychia属の画像追加。
    • バトラーの原記載からの画像。属名の由来は未だよく分からない。
  • Angerona属
    • Hübner による画像を貼っておく。ヒュブナー(Jacob Hübner)はリンネとちょうど入れ違いの世代の画家兼鱗翅学者。121は Crocota tinctaria(日本未産種)。122,123がスモモエダシャクである。
  • Apochima属
    • クワトゲエダシャクの画像入れ。クワトゲエダシャクは北海道にいるかどうか疑問が大きく,『北海道の蝶と蛾』からははずされている。
  • Apocleora属
    • 命名者バトラーの画像見つからず。ザイツで代用。
  • Aporhoptrina属
    • 原記載文を読み返す。HPにあるように,前の方の線が半円であるらしく読み取れるので採用。自信があまりない。
  • Arbognophos属
    • スタウディンガーの“Dt. ent. Z.”は図版がモノクロでつまらないのだが,原記載ということで。
  • Arichanna属
    • ヒョウモンエダシャクの画像がついに見つからない。近年になってから亜種から昇格した種なものだからどうしようもない。
  • Ascotis属
    • 亜種の人名を検索。「飯島一雄」? 日本語の雑誌をほとんど所持していないのでこういうのが最も苦手。「蝶と蛾」以外はCiNiiにほとんどないのである。
  • Auaxa属
    • 画像入れ。属名・種小名の原記載読み直し。属名の方はやっぱり分からない。
  • Biston属
    • ザイツから画像入れ。このころやっと気づいたのだが,あちこちで蛾の種小名が女性形に変更されている。命名規約では属名の接尾辞が男性扱いされるとになっているものまで女性扱いされている。要するに,そういう判断がどこかであったということなのだろう。
    • 普通に考えれば Biston はギリシアの男性名である。さて,1815年にビストン属を立てた当の Leach がどう考えていたかというと,自分で命名したビストンの新種には女性形語尾をあてがっているから,リーチ自身は“Biston”のジェンダーを女性だと見なしているらしい。
    • 一方,リーチは,1897, On Lepidoptera Heterocera from China, Japan and Corea. Annals and Magazine of Natural History (6) 19: 297-349, 414-463 では,バトラーが1879年に命名した“Biston robstrum”(これって中性語尾である!)をそのままの性で採用している(p.322)。すでに付けられている種小名の語尾をかえるべきではないと考えたのかもしれない。まだ国際基準ができていない時期である。
  • Bizia属
    • やっぱりウォーカーの命名は分からない。
  • Bupalus属
    • スタウディンガーのモノクロ画像入れ。

 
 一度に更新してしまうのはもったいないので,休日のうちに少し書きためておくことにする。めざせ小まめな更新でSEO